2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

男と女/★★★★★

荒削りなのに目が離せない。狂ったルルーシュの奇跡を見よ! ずいぶん昔にTVで見た記憶はあるのですが、きちんと見たのはこれが初めてかもしれません。 ストーリーは至ってシンプル。子連れバツイチ同士が寄宿学校の面会帰りにたまたま車で送ってもらい、そ…

麦の穂をゆらす風/★★★★

アイルランドの未来を願いながら引き裂かれる兄弟の悲劇 キリアン・マーフィー主演。目が「プルートで朝食を」の"キトゥン"でした。 1920〜30年代のアイルランド独立戦争とレジスタンスに参加した二人の兄弟の物語。 アイルランドの豊かで大らかな自然とあま…

三人の狙撃者/★★★★★

戦争帰りの帰還兵による大統領暗殺計画。いろんな意味で興味深い とある田舎町の保安官のトッドは3年前に戦争で夫を亡くしたエレンのことが好きだが、いい返事がもらえない。 そこに「大統領が5時にこの町に立ち寄る。警護に協力せよ」との緊急連絡がはい…

プラダを着た悪魔/★★★★

フツーに面白かったんですが・・・ この映画の魅力は アン・ハサウェイのキュートさが6割。 メリル・ストリープの鬼編集長ぶりと(ある意味女優生命を投げ出したような)アノ場面が3割。 ほろ苦い結末が1割。 と見ました。 この話の結末はどうなるんだろう…

2番目のキス/★★★★★

とても上質なラブ・コメディ!。監督のことは忘れて! 「TAXY NY」のマヌケな刑事ジミー・ファロンと今や"女王"のドリュー・バリモアのラブコメディ。 下手なアクション映画よりよほど「男の映画」でした。 ベンは生徒からも慕われる中学校の数学の教師。2…

記憶の棘/★★★☆

暗い雰囲気で進行する暗い話。アン・ヘッシュから目が離せない。 スリラーかと思ったら、暗いラブ・ロマンスでした。全体的に光が足りないのか、ざらついた画面でドラマも妙に冷たい・・・ 10年前に夫を亡くし、新たな恋人を見つけたアナ(ニコール・キッドマ…

百万長者と結婚する方法/★★

眼鏡っ子萌え!モンロー以外に見るとこなし。 最初は真面目に見てたんですけど、あまりのいい加減さに途中からストーリーを追うのをやめました。コメディなのに全然笑えないし。 田舎から出てきた女性3人(マリリン・モンロー、ローレン・バコール、ベティ…

マルクス一番乗り/★★★

バレエと黒人コーラスが印象的。でも毒は薄め マルクス兄弟7本目。MGMに移籍してからは2作目。 前作の「マルクス兄弟オペラは踊る」よりはグルーチョの毒は薄めでしたが、その代わり水上カーニバルのバレエと黒人のコーラスに力が入っていました。そのどち…

ダークサイドに落ちた男

なにげでamazonを見ていたら、バーゲンセールでなんとアノDVDが50%OFF。 欲しかったあの2作品を含む7作14枚がアルティメットBOXでこの値段。ムーア=ボンド至上主義者としては見過ごせませぬ。以下、心の声。 [天使]この間新作(イーストウッド)を2枚も…

マッチポイント/★★★★

スカーレット・ヨハンソンの圧倒的な存在感。 抑制と省略が効いて、あっさり味。いいところで切れるので、"後はご想像にお任せします"と言われている感じ。こうゆうのを語り口っていうんですかね。 難解な気がしてなんとなくウディ・アレン作品は敬遠していた…

ステイ /★★☆

オチは分かるが作品の存在理由が分からない 「アイデンティティ」とか「フレイルティ/妄執」のようなタイプの作品でした。 まあ、それならそれで構いませんが、そこに至るまでのドラマの意味が分かりませんでした。(もっと言うとこの作品の意味自体がよく分…

21グラム/★★★★☆

複雑な編集と役者の力量で魅せる悲劇のドラマ。安全運転でお願いします。 ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ競演の「命」を巡るドラマ。「バベル」で話題のイニャリトゥ監督作品。評判は聞いていたのですが、なかなか借りてまで見る気に…

錨を上げて/★★★★

ねずみのジェリーも踊るよ!ケリー&シナトラシリーズ第1弾。 海兵隊のケリーとシナトラが休暇先に降りたのはロサンゼルス。期間は4日間。恋人のローラに会うために喜び勇んだケリーだが、ひょんなことから男の子を家に送る羽目になる。 少年は両親ともな…

時をかける少女(2006)/★★★★★

「時かけ」第3世代。いい映画でした。 「時をかける少女」とくれば子供の頃楽しみにしていた「NHK少年ドラマシリーズ」で育ち、原田 知世主演の時は大学生。そして子供を持つようになって劇場版アニメとして帰ってきました。 本作は大林版の続編という位置…

夜も昼も/★★☆

コール・ポーターの生涯(ミュージカル風味)。細かいところが面白い こちらは作曲家のコール・ポーターの伝記映画。ただしミュージカル作曲家だったせいか、ずいぶんとミュージカル風味になっています。 青年時代に運命の人リンダ(アレクシス・スミス)と出合っ…

グレン・ミラー物語/★★★★

グレン・ミラーの生涯。脚本が工夫されている。 スウィング・ジャズの創始者グレン・ミラーの伝記映画で、ミラーの名曲の数々を聞くことができます。これを見るといかにミラーの音楽が耳に馴染んでいるかよくわかります。 ミラーの人生自体は意外と平凡で、…

若草の頃/★★★★★

歌で綴る4姉妹(+兄)の物語。まるで向田ドラマの味わい 時代は20世紀初頭。万博を来年に控えたセントルイスは「Meet Me In St. Louis」の歌で沸き返っていた。 4人の姉妹は弁護士で頑固な父親とやさしい母親、長男の兄に祖父とお手伝いさんの9人暮らし。 …

ゆれる/★★★★

ホントのところはどうだったの?。観た方が「ゆれる」心理劇 香川照之がうまいと思いました。あと木村祐一は検事には見えない。(ただし、ドラマ的には香川照之のもう1つの心の声として、これもアリのような気がしました)ラストの展開がすっきりしないので…

アイス・エイジ 2/★★★☆

無理やり作った続編?でもそこそこ楽しめる 前作はCGアニメとしては5本の指に入る傑作だと思うのですが、本作は三人が一緒に旅をする必然性がなくなった分、芯がなくスカスカの印象でした。 ただ、それでも随所にギャグを入れてここまで楽しませてくれる…

アパートの鍵貸します/★★★★★

名人が語る古典落語のよう あまりによくできていて、なにも語るものはありません。 見事な脚本、全てにはられた伏線、出てくる役者の上手いこと、上手いこと。 まるで、なんども何度も上演を重ねて練りこまれた舞台とか名人が語る古典落語のような味わいでし…

紳士は金髪がお好き/★★★

コメディというよりコント?。「ダイヤモンドは女の親友」が有名 のっけからショーで始まるミュージカルコメディ。こうゆう出だし好きです。 リトルロックの田舎町から来た踊り子のローレライ(マリリン・モンロー)とドロシー( ジェーン・ラッセル)。モン…

父親たちの星条旗/★★★★★

複雑な構成を見せきったイーストウッドの手腕に拍手。2本で1つの物語。 長文しかもネタバレ全開。ご注意あれ。 本作では、硫黄島の戦いそのものよりは、有名な写真(「硫黄島での国旗掲揚」)撮影の真実とそれに写っていた3人の兵士が「国債を買おうキャン…

硫黄島からの手紙/★★★★☆

イーストウッドから見た日本人解体新書 公開順とは逆にこちらを先に見て正解でした。 気になっていた"日本人がどうやって硫黄島の戦いを有利に進めたか"と言う部分はあまりきちんとは描かれず、栗林忠道中将やバロン西の"合理主義者"vs 中村獅童を代表とする…

フランケンシュタイン/★★★★

あまり見るところはないが・・・ これ以降のフランケンシュタイン映画は全て本作から何らかの影響を受けているので、いま見ると逆に知りすぎて見るところがありませんでした。 お話は、死体の寄せ集めで作った人間を蘇生させる実験により生まれた怪物が、最…

バンド・ワゴン/★★★★☆

名曲ぞろいのミュージカルの傑作。でもちょっと悲しい。 正直に言うと、最初見たときはアステアの自虐ギャグのようで悲しかったです。 これって落ち目になって引退したミュージカルスターが舞台で復活する話ですよね。しかも一度は失敗するし。 実際「ブルー…

アラスカ珍道中/★★★☆

楽屋落ち満載のホープ&クロスビーのコメディ。 ボブ・ホープ&ビング・クロスビーコンビの珍道中シリーズ第4弾。 楽屋落ちが満載で、画面の隅で「これがフラッシュバックです」とか「おや、このシーンは試写にはなかったのに、予算が余ったかな?」など、…

腰抜け二挺拳銃/★★★★★

思い出し笑いが止まらない マヌケ男を隠れ蓑にした女スパイの物語。西部劇のパロディにもなっていました。 腰抜けシリーズではこれが一番評判がよかったので見てみましたが、なんとなく「ピンクパンサー」シリーズを思い出しました。なんででしょう? 刑務所…

十二人の怒れる男/★★★★★

内容は申し分なし。でも一言いわせて!。 すごくよくできた舞台をみているようでした。時間も短いし。内容は申し分なし!。 ただ一言いわせてください。 1つは、「有罪と確証がない限り無罪」(疑わしきは罰せず)は大原則だと思いますが、現代では証拠主義…