フランケンシュタイン/★★★★

あまり見るところはないが・・・
フランケンシュタイン [DVD] FRT-275
これ以降のフランケンシュタイン映画は全て本作から何らかの影響を受けているので、いま見ると逆に知りすぎて見るところがありませんでした。


お話は、死体の寄せ集めで作った人間を蘇生させる実験により生まれた怪物が、最後は人々に退治されるというもので、70分と短い上に細かい説明もなく、全然怖くもなく、淡々と進んでいきます。
ただ、少女とのシークエンスだけは緊張感があって、どうなるんだろうと息を呑みました。
あと、実験の場面では博士だけでなく、恋人や恋敵、先生なども一緒に立ち会っているんですね。全てのトラブルはここから始まるので、なぜ止めないのか不思議ですが、これが"元祖"なので周りの人間が事の重大さを知らないのも仕方がないのかなと妙に納得してしまいました。


原作にはあまり詳細な記述がないそうで、本作がイメージを決定づけたそうです。
大きなまぶた、首のボルト、額の傷、ヘアスタイル、大きな体、ウーといううなり声、よたよたとした歩き方、博士の研究室、風車小屋、等々懐かしいビジュアルが満載でした。


そんな感じで、これ自体はあまり見るべきところは無いものの、これを見ておかないと以降の映画(「ヴァン・ヘルシング」など)の意味が分からないという点で、見ておくべきだと思います。
(ただ、買うほどではないと思いますが)

    • -

コスミック版で観賞しましたが、特に問題なく視聴することができました。
また、あまり変な展開は無かったと思うので、噂に聞いたカットされた版ではなさそうです。