2008公開

容疑者Xの献身(2008)/★★★★

思いがけずよかった! TVで放送していたので見ちゃいました。 原作も読んだことないし予備知識もなしで観たので、2か所で思わず声を上げました。 1つは工藤(ダンカン)に写真を送り付けたことが分かって松雪泰子が息を呑んだとき、2つ目が石上が払った犠牲…

片腕マシンガール(2007)/★★★

思ったほど。。。 もっとグロいのかと思っていたのですが、血糊や人体破壊描写がそれほど不快な感じではなかったので、最後まで見られました。 女性の俳優(女優とはちょっと違う)の使い方がうまい監督だなと思いました。 本当のボスが母親と息子っていうの…

American Teen/アメリカン・ティーン(2008)/★★★★

高校生をもつ親必見!。 最近、その面白さに夢中で聞き続けているシネマハスラー”宇多丸”さんお勧めのドキュメンタリ。 ドキュメンタリなのでいわゆる”映画”とは違うが、次から次へと起きる出来事に「事実は映画よりドラマチック」を再確認。これを観ている…

噂のアゲメンに恋をした!(2007)/★★

この極悪さに腹が立つ ジェシカ・アルバ見たさに借りてみたが、なんという酷さ。 特にエンドクレジットのもっともエロくないカラミみにその悪意を感じる。 こんなひどい作品に出たジェシカ・アルバはほどのアホか盲目に違いない。 「キュートでドジっ娘」と…

奇跡のシンフォニー(2007)/★★

観てがっかり 音楽をテーマにした母恋物。 孤児院に捨てられた息子がバンドミュージシャンの父とチェロリストの母の血を受け継いで音楽の天才となり、NYへ両親を探す旅に出る。 かなりツボな話だけに観てがっかり。 ご都合主義が多すぎ。さらに雰囲気だけ…

悲しみが乾くまで(2008)/★★★☆

脇役も生き生きしている佳作。脚本がいい。 ハル・ベリー&ベニチオ・デル・トロ(&デヴィッド・ドゥカヴニー)の未亡人物。 メイキングにもあったのだが、こういったドラマは”リアルでありながら映画的なスケールが出ていないといけない”という言葉通り、薄…

ブタがいた教室(2008)/★★★☆

きちんと食べてほしかった 「育てて食べるために飼ってみようと思います」と言って始まった6年2組の命と向き合う授業。 色々意見はあると思いますが、映画的に言うと、(絞めるところは見せないにしても)食べるところまでは行って欲しかった。 (それじゃ教頭…

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007)/★★★☆

このライブ感が楽しめるかがカギ ウォン・カーウァイ初体験。 ウォン・カーウァイ作品をずっと観たいとは思っていたのですが、苦手系だったので敬遠していました。 ネットでは酷評されてることが多いのですが、私は結構楽しめました。 ただし物語のバランス…

デス・レース(2008)/★★★★

うまくできている。これは拾いもの オリジナルも一応映画館で観たのだが、細かいところはすっかり忘れています。 ただ、これはリメイクというよりインスパイアに近いので、「ロンゲスト・ヤード」とか「ローラーボール」のレース版と思った方が良さそうです…

シークレット・サンシャイン(2007)/★★★★☆

日常に潜むささいな不快さと大きな欺瞞。計算しつくされた映画 このさわやかなタイトルとは裏腹な「悲惨な物語」でしたが、それ以上に感じるのは、ほぼすべてのシーンに存在する不協和音。 この映画は、普通の日常に存在する、(気にしなければ気にならない程…

12人の怒れる男(2007)/★★★★☆

正直こっちの方が面白いんですが。 最初に白状しておくと、オリジナルを見たのが2年前。 【感想】十二人の怒れる男 オリジナルも面白いとは思ったが、時が経ち過ぎて”過去の名作”感が強かった。 しかし、本作はかなり現代風の味付けがされており、映画とし…

歩いても 歩いても(2007)/★★★★

恐くて懐かしい。 容姿は全く違うのに樹木希林がウチの母親に見えて仕方がない。話す内容や仕草がどこか母親を思わせます。 最初はうまそうな食べ物やYOUと樹木希林の会話でゲラゲラ笑ってみていたのですが、この家族の過去がちょっとづつわかってくるあ…

スピード・レーサー(2008)/★★★

映画館で観たかった。次はライダーのリメイクをお願いします。 ド派手な色彩と重力を無視したアクションがすごい。 ちゃんと「A」から「F」ボタンの説明とそれぞれの使いどころが用意されているところに、原作へのリスペクトが感じられる。 これを見ていて…

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007)/★★★☆

観た自分を褒めたくなりました。 浅間山荘事件が発生した当時私は10歳。 まだ小学生でしたが、テレビがずっと流れていたことと、出身県で起きた事件と言うことで記憶に残っています。 ”学生の革命運動の物語”ということで、「ラスト、コーション」の前半の…

ライラにお手あげ(2008)/★★★★☆

「女」を捨てたマリン・アッカーマンの女優魂が圧巻。 ファレリー兄弟とベン・スティラーがタッグを組んだコメディ。 ニール・サイモンの「ふたり自身」のリメイクらしい。新婚旅行先で理想の女性に出会ってしまった男の話で、ミソは新婚旅行で徐々に本性を…

ラースと、その彼女(2007)/★★★★☆

キャスティングが成功。おかしくて切ない大人の寓話 なぜかすごく惹かれるものがあって、観るのが楽しみだったんです。 途中までクスクス笑って、なぜか切なくなって、ホロっとくるところもあって。決して声高ではないけれど、観る側にしっかりと伝わるもの…

ワールド・オブ・ライズ(2008)/★★★★

リドリー・スコットの余裕を感じる。 観ていて「ミュンヘン」を思い出したな。ドラマというよりドキュメンタリを見ている感じが似ていると思う。 いろんなピース(シーン)が組み合わさって物語を紡いでいく。 そのどれもが面白くて観終わった後にお腹がいっ…

ブラインドネス/★★★☆

見えなくなったのではない。最初から見えてなかったのだ。 「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督作。 突然目が見えなくなる病気が蔓延して収容所に入れられた眼科の医師と一緒に付き添った妻(ジュリアン・ムーア)が収…

ペネロピ/★★★☆

ブタ鼻つけたクリスティナ・リッチの方が可愛いく見えるってどういうこと? 児童文学の映画化にありがちな展開だったので、てっきり原作があるのかと思ったら、なんとオリジナル脚本でした。 (脚本はこれが劇場映画初のレスリー・ケイヴニー)そこがかえっ…

潜水服は蝶の夢を見る/★★★★

うまいとは思うが。 すごくよくできた映画なのはわかるけど、見ていて惹かれるものがなかった。なんでだろう? 前半の主人公の”見た目”中心から、だんだんと状況がわかるような作り方は、あざとさと紙一重で、 下手をすると嫌味になりかねないのに、上手く処…

その土曜日、7時58分/★★★★☆

些細な綻びから破滅への道へ。ルメットが放つ傑作! かつての猛打者(シドニー・ルメット)が凡退ばかり繰り返し、すでにだれも見ていない時にホームラン。みたいな感じ? 時間軸をずらしながら徐々に明らかにされる事実。ちょっとした掛け違いからその綻び…

僕らのミライへ逆回転(2008)/★★★★

映画バカの夢に涙。ヘタウマさが楽しい。 こいつらバカだなぁと思って見ていましたが、「ロボコップ」を一生懸命リメイクして店に戻ると、お客が列を作っているという場面で思わず涙がこぼれました。 これって映画ファンにとっては夢のような場面ですよね。 …

ランボー 最後の戦場(2008)/★★

人体爆発ショー ひたすら人体を破壊する!。それしか内容がありませんでした。いくら90分の映画とは言えここまでストーリー(というかエピソード)がないとは・・・ 見ていてスタローン監督が「もっと血糊を出せ!」「ここは人体爆発だ!」「CGで血を増…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/★★★★

緊張感あふれるドラマ。ダニエル・デイ=ルイスあってこそ。 2007年度アカデミー賞主演男優賞受賞。 PTA版「ジャイアンツ」? のっけから密度の高い画面に圧倒されっぱなしで、これだけの長尺にもかかわらず、ぐいぐい押されるドラマに魅入ってしまいまし…

ぐるりのこと/★★★★

終盤が奇妙な味わい 最初の二人の会話がやたらとリアルで、”こんなのを映画で見らせれても”と思ったが、この2人に不幸が降りかかってからはぐっとひきこまれた。 ただ、終盤が(ある意味)すごく奇妙で、普通ならここで終わるだろうというところを、何回かパ…

崖の上のポニョ/★★★★

劇場は「体験」DVDは「観賞」 劇場でも見たのですが、DVDも買っちゃいました。 ほとんど国民映画と化しているのであえて内容には触れませんが、ワタシ的には宮崎ジブリ作品9作品中6位とだけ申し上げておきます。 ※ある意味NHKの密着ドキュメントの方…

ゲット スマート/★★☆

生笑い 相性が悪いのか、笑いきれなくて消化不良。途中で挫折しました。 お金がかかっているのはわかるのですが。 アン・ハサウェイは好きなのですが、本作ではその魅力を出せてない気がします。

おくりびと/★★★★☆

”死”と相対する”生”。本木雅弘が好演 2008年度アカデミー外国語映画賞受賞。 むしろそれが災いして、最初のうちは”なんだか「お葬式」っぽいなぁ”とか”ここは「シコふんじゃった。」だなぁ”とか”やたらともっくんの裸が出るなぁ”とか思っていたが、中盤…

さよなら。いつかわかること/★★★

いいものがあるのに惜しい。 イラクに出征した母親が亡くなったことを二人の娘たちに伝えられれず、そのまま一緒に小旅行(テーマパーク)に出かけてしまう父親の話。主演はジョン・キューザック。とても生真面目な作りで、盛り上がりそうなネタが色々仕込ん…

クライマーズ・ハイ/★★★★★

日航機事故を取り巻く新聞記者達の群像劇。抜群に面白い。 日航機事故を追う記者たちの話だが、未曾有のネタ(事故)に遭遇した新聞記者たちの高揚感(クライマーズ・ハイ)に焦点を当てて描かれる。必然的に日航機事故そのものに関してはそれほど深くならな…