容疑者Xの献身(2008)/★★★★

思いがけずよかった!
容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]
TVで放送していたので見ちゃいました。
原作も読んだことないし予備知識もなしで観たので、2か所で思わず声を上げました。
1つは工藤(ダンカン)に写真を送り付けたことが分かって松雪泰子が息を呑んだとき、2つ目が石上が払った犠牲が分かった時。

1つ目の驚きは観客に向けてのミスリードになっているになっているし、2つ目の驚きは全然そんな風に見えなかった驚き。よく出来てるじゃないですか。

最初は堤真一が作りすぎていてストレスが溜まりましたが、途中からむしろ石上の感情を爆発させるカタルシスが楽しみになっていきます。
ただ、それにしてはあの慟哭はないかな。ここまで役を作ってきたのなら最後はさめざめと泣いて欲しかった気がします。
松雪泰子自体それほど好きではないせいか、なぜ天才数学者の石上がそこまで尽くすのか判らない。
(劇中でも「そこまで尽くすのか判らないと思います」自分で言っていますが)
こんなことされたら一生尽くすよなと思えるような出来事が欲しかった。
(たとえば少年時代に出会っていたとか、日々の暮らしで石上が大事にしているものを守っていたとか)
ただ、隣に住んでる美人母娘(それが松雪泰子であっても)が楽しく暮らしていましたとさでは納得できないです。

あっ福山雅治の場面はもっと短くていいです。柴咲コウはこの映画にはいなくてもいいかな。
TVで観たので雪山場面はなかなか手間とお金がかかっていてすげーなーと感心しました。
あっ映画なんだっけ?。