マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007)/★★★☆

このライブ感が楽しめるかがカギ
マイ・ブルーベリー・ナイツ [DVD]
ウォン・カーウァイ初体験。
ウォン・カーウァイ作品をずっと観たいとは思っていたのですが、苦手系だったので敬遠していました。
ネットでは酷評されてることが多いのですが、私は結構楽しめました。


ただし物語のバランスが悪く、主役となる2人の出会いで約30分。
1番目のエピソードとなるデヴィッド・ストラザーンレイチェル・ワイズの話が約60分、
2番目のエピソードとナタリー・ポートマンの話が約30分。
で元に帰ってきて約15分と誰が主役なのか、物語がどこに行くのか、最後はどうなるのかが読めないままに物語は終了します。
この居心地の悪さというかライブ感を楽しめるかが評価の分かれ目だと思いました。


女優陣(レイチェル・ワイズナタリー・ポートマン)が頑張っていますが、私はデヴィッド・ストラザーンジュード・ロウの控えめな演技が印象に残りました。


主役であるノラ・ジョーンズは「狂言回し」なんですね。
男の住んでいた部屋を道路の向かいから眺めながら
「道路の向こう側に行くのに1年間かかった。でも向こう側に待っている人がいれば渡ることができるのだ」
というセリフが印象的でした。


ハイビジョン放送しているのを少し観たのですが、その息を飲む程の色彩感覚に驚きました。
ただ、DVDではその半分も高揚感が得られなかったので、観るときはBDかHV放送で観ることをお勧めします。