キック・アス(2010)/★★★★★

現代の「タクシー・ドライバー」 誘惑に負けてBDを購入。 アクションの爽快さやヒットガールばかり目につくが、改めて見るとどこかイタさが付きまとう映画だなと思う。 その理由として現実への苛立ちや絶望感が根底にあるからで、これは現代の「タクシー・ド…

義兄弟 SECRET REUNION(2010)/★★★★

バランスの良いエンタテイメント このところ煮詰まった映画ばかり見ていたので、このテイストにかなり救われました。 深刻すぎずふざけすぎず、安っぽそうだけどそれなりに見せ場も作る。そのあたりの匙加減がうまいと思います。 一番大きいのは脚本の良さ。…

キャタピラー(2010)/★

和製「ジョニーは戦場に行った」にならず 同じく四肢を失った帰還兵の物語「ジョニーは戦場に行った」がトラウマの私としては、かなり期待するものがあったのですが、結論からいうとダメでした。 理由として 当時のニュースフィルムと重ねてあからさまな『反…

キック・アス(2010)/★★★★★

よく考えられているボンクラ映画 たった今観てきたばかりなので興奮が冷めやらないのですが。 ヨカッター!ヨカッタヨー!意外と序盤の静かな展開が効いていると思います。 突然の母親の死やおサル状態のティッシュの山、とことんダサいスーツと1回目の出撃…

キャピタリズム マネーは踊る(2009)/★★★

これまでの作品とは違う何か ムーアドキュメンタリは単純に見ていて楽しいし、内容も興味深い。 ただし、これまでの作品と決定的に違うのは、これが他国の話とは全然思えない点だ。 これまでの「銃規制」「石油カルテル」「医療保険」はアメリカ人ってホント…

奇跡のシンフォニー(2007)/★★

観てがっかり 音楽をテーマにした母恋物。 孤児院に捨てられた息子がバンドミュージシャンの父とチェロリストの母の血を受け継いで音楽の天才となり、NYへ両親を探す旅に出る。 かなりツボな話だけに観てがっかり。 ご都合主義が多すぎ。さらに雰囲気だけ…

鬼畜(1978)/★★★★★

”鬼畜”の所業にみる人間の弱さ 緒形拳の訃報を聞いて一番先に思いだしたのがこの作品。 それ以来見たい見たいと思い続けながらも、なかなか手が出せずにいたのですが、やっと見ることができました。 子供の悲しい話を見るのは気合いがいります。 愛人(小川真…

君がいた夏(1988)/★★

それほどでは 野球選手を目指す主人公が父親の死をきっかけに、夢をあきらめ、従姉の自殺をきっかけに自分の望んでいたものに気がつく話。 悪くはないのですが、それほどとは感じませんでした。若いときに見ればもっと違ったとは思いますが。 初体験のエピソ…

キリクと魔女(1998)/★★★

これ何て寓話? ミッシェル・オスロ監督の極彩色アニメ。 影絵のような、それでいて極彩色をもつ独特の画風が素晴らしいが、それよりも寓意に満ちたストーリーに驚く。 男達によって棘を挿されたカラバは、それにより魔女となって男達を手下にする。しかし小…

キリング・フィールド(1984)/★★★★★

これはホントにあったことです。 私の理解ですが ベトナム戦争を有利に展開しようと、CIAがお隣のカンボジアのクーデターを画策。それが成功してロン・ノル政権が樹立(1973年)。【最初のエピソードの背景】 名称が政府軍とクーデター軍(クメール・ルージュ)…

絹の靴下(1957)/★★★★★

ああっ!麗しのシド・チャリシー様 「ニノチカ」(監督:ルビッチ)のミュージカル版。 いくつかの設定変更をしていますが、ストーリー展開はオリジナルをほぼ踏襲しています。ただしオリジナルにあった"コク"のようなものはすっかり抜け落ちて、とことん明る…

キートンの大列車追跡/★★★★★

ちょっと凄い映画でした。 公開時は「キートン将軍」でした。乗っている汽車が「GENERAL(将軍号)」というところから付けられたタイトルですが、本DVDでは「キートンの大列車追跡」となっていました。 機関士ジョニー(キートン)が愛するものは2つ。それは自…

キス・ミー・ケイト/★★☆

日曜洋画劇場のテーマの映画 この作品のウリは トニー賞受賞舞台の映画化 コール・ポーターの音楽 ボブ・フォッシーの振り付け だそうですが、見終わって「ソーインラヴ」(日曜洋画劇場のテーマで有名)ぐらいしか耳に残らないので、日曜洋画劇場のテーマが流…

キッド/★★☆

現代版クリスマスキャロル。あっさり風味。 奥さんが観たいというので、私も後ろでちょろちょろ再見していたのですが、 これは「クリスマス キャロル」であることにいまさらながら気がつきました。 最初は凄く嫌なやつだけど、未来や過去の自分の姿を見て改…

銀河鉄道999/★★★★★

青木望先生の音楽に涙する アニメーションのエロスとタナトス、『ゲド戦記』とりんたろうについてを読んで、無性にりんたろう作品がみたくなった。となれば、今話題の松本零士先生だろうと、久しぶりに見たのがこれ。相変わらず、女の人の顔はみんな一緒だな…

嫌われ松子の一生/★★★★★

冷静に見れません 本編をみて”すげえよ!傑作だぁ!”と思ったのですが、コメンタリを聞いて”こんな人が作ったのか!”と怒りが。 監督のキャラなのかもしれないですが、毒づきまくるコメンタリでかなりゲンナリしました。 関連本やCDが出ているようなので、冷…

ギフト/★★★★

ケイト・ブランシェットの名演が冴える本作はサム・ライミ監督からの贈り物(ギフト)でした。 夫を亡くしたばかりで3人の子供を抱えるアニーは、その人の運命が見える能力(=超感覚)をもつカード占いで生計を立てていた。ある日息子の学校の先生の婚約者…

キル・ビル Vol.2/★★★★

感動した。 Vol.1のクレイジーなノリから一転して、タランティーノ作品らしい無駄な会話をはさんでじっくり見せる展開に。さらにビルとの再会シーンではかなりびっくりしたが、延々と語り続ける痴話喧嘩のような会話とエンディングのユマ・サーマンの姿に感…

きみに読む物語/★★★

堂々たるメロドラマ。賞賛せざるを得ない。 若い美男と美女がひと夏の恋に落ちるが、二人の身分違いから両親に引きなされ、それぞれの人生を歩みはじめる。しかし男は約束をはたしその思いの深さを(無言のうちに)彼女に伝える。しかし彼女には親も認めた婚…

金融腐蝕列島〔呪縛〕/★★★★

キャラクタが魅力的な群像劇。おみそれしました。 銀行再生をかけて中堅社員の奮闘を描く。 邦画の社会派映画って正直観る気がしないのだが、これは原作を読んでいたのでなんとなく録っておいたのを流し見で観始めた。 ところがこれが面白い。4人組といわれ…

キングコング(33)/★★★★

創意工夫に満ちていて驚きがある 1933年のオリジナル(モノクロ)版で、しかも字幕なのに8歳と3歳の息子たちは最後まで一緒に見ていた(ただしコングの登場シーン以降)70年以上前の作品なのにこれはビックリ。それほどよく出来ているということなのだろう。…

WXIII 機動警察パトレイバー

また見てしまった。意外とボディブローのように効いてくるなぁ。ところで子供のピアノの演奏会のテープといえば「スローなブギにしてくれ」を思い出す。どうもこのギミックに弱い。

キングコング('33)

途中までだが、その見せ方に創意工夫が感じられ、意外と面白く見ることができたのが驚き。

WXIII 機動警察パトレイバー/★★★★

前二作には及ばないが・・・ 週末TSUTAYAの半額セールだったので、パトレイバー映画3本をレンタル。本作を見るのはこれがはじめて。 前半の延々と続く日常の描写に対して、クライマックスにクラシックを流す対比があからさまに狙っているようで(当然狙って…

キャノンボール2/★

えー!こんなにつまらなかったっけ? ノリがイマイチで、正月オールスター映画なのはわかるが、こんなにつまらなかったっけ?と意外に感じた。よかったのはオープニングの音楽だけ。検証のために1作目がみたいなぁ。

キャスト・アウェイ/★★★★★

これぞ無人島映画の決定版。実はCGで巧妙に作られた作品。 最初にこの映画を見たときなぜロバート・ゼメキスが撮ったのか謎だったが、コメンタリを聞いて納得した。 実際にはほとんどの画面でCG処理が入っており、ゼメキスのイメージに忠実に再現された…

ギャラクシークエスト

何度見てもよく出来ていると感心。どのシーンをみても無駄というものがないし、すべてのシーン、カットにエモーションがある。ほとんど奇跡に近い傑作。特撮(CG)とはこう使うんだという見本でもある。

ギャラクシー・クエスト/★★★★★

オタクの夢。よくできたコメディ。 とにかく脚本がよくできていてコメディとして文句なし。DVDのメイキングを見るとILMが担当することは意外な口ぶりだった。確かにILMとシガーニー・ウィーヴァーが作品の格を上げる役割を果たしている。

キューティ・ブロンド/★★★

キューティに見えないキューティ・ブロンド この手の話は大好きなのですごく期待して買ったが何の盛り上がりもなく終わってしまいがっかりした。 原因はリース・ウィザースプーンがかわいく見えてこないところに尽きる。「容姿は軽いが本当は努力家ですごく…

キャットウーマン/★★

猫女の恋物語。でも敵が弱い。 普通でない人間の物語なのに、普通の恋物語が中心だった。スパイダーマンと同じ方向を示しているとも考えられるが、敵が一般の(肌が強くなって痛みを感じなくなった)女というのはいかにも弱い。つまり観客の期待していたもの…