ギフト/★★★★

ケイト・ブランシェットの名演が冴える本作はサム・ライミ監督からの贈り物(ギフト)でした。
ギフト [DVD]
夫を亡くしたばかりで3人の子供を抱えるアニーは、その人の運命が見える能力(=超感覚)をもつカード占いで生計を立てていた。ある日息子の学校の先生の婚約者が失踪する事件が発生すると同時に、アニー自身も不思議な幻聴、幻覚があらわれ始める。

超能力と聞いてもっとオカルト寄りかと思ったが、いたって真面目な推理サスペンスものでした。登場人物がすべて怪しく見える演出が見事。(ただ犯人はすぐにわかった)
それより、自らの能力から幻聴、幻覚におびえるケイト・ブランシェットを筆頭にちょっと頭の弱いジョヴァンニ・リビシ、暴力夫におびえながらも離れられないヒラリー・スワンク、とことん爽やか先生のグレッグ・キニアほか、保安官のJ・K・シモンズ、失踪した娘の父親チェルシー・ロスなど、見事な演技がドラマを盛り上げる。(その他、似合ってないけど怖い暴力夫のキアヌ・リーヴス、なぜそこで脱ぐ?というケイティ・ホームズもいるが・・・)

監督はサム・ライミ(「シンプル・プラン」「スパイダーマン」)。 「キャプテン・スーパーマーケット」は
受け付けないけど、シンプルで分かりやすい演出法は本作でも生かされおりサスペンスの雰囲気は十分楽しめた。


ケイト・ブランシェットは「アビエイター」では颯爽としたところを見せたが、本作では恐怖におびえる女性を好演。あらためていい役者だとおもいました。