2009公開

007/慰めの報酬(2008)/★★★★

007フォーマットに忠実な作品 DVD買いに行ったらBDの方が安かった『慰めの報酬』です。 ダニエル=ボンド3作の中では一番評価の低い本作ですが、私は意外と楽しめました。 これがシリーズ中一番ロケの多い作品とか。 確かに砂漠と南米の風景しか印象にな…

沈まぬ太陽(2009)/★★★★☆

作られるべき映画には価値がある 3時間を超える長丁場ながら全く飽きずに見ることができた。これは興味を持続させる脚本の力だと思う。 原作から順番を入れ替えて序盤に事故を持ってきたのも正解。 さらに(原作は読んでいたが)こんな話をよく作ったものだ…

私の中のあなた(2009)/★★★★

その設定についていけないが中身は丁寧。 キャメロン・ディアスが母親役となる難病物で、白血病の姉のためのドナーとして生まれてきた妹が、もう姉のドナーにはならないと両親を訴えると話。まずは映画として。 監督が「きみに読む物語」のニック・カサヴェ…

SR サイタマノラッパー(2008)/★★★☆

観た。泣いた。 宇多丸氏絶賛の本作。やっと観ました。 過大な期待からか自主映画風の荒削りな出来にがっかりし、苦手なイタい場面のオンパレードについ観るのをやめようと思いながらもなんとか終盤まで。 あんなに唐突に終わるとは思わなかったのですが、い…

まとめてUP

PC故障で更新が滞っていたので、短めにまとめてUPします。 [2009公開][は]ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2007)/★★★★ お見事! 全編これ毒のカタマリで最後は一体どうなっちゃうんだと全く想像がつかず観ていると、実に見事に着地する。 まるで…

南極料理人(2009)/★★★★☆

本当にうまそうな料理と絶妙なコメディ。 これが出ると確実に★が増えるという要素があります。 それは「料理」「子供」「おっぱい」の3つ。 本作は料理そのものをテーマにしていますが、なにより”本当においしそうに見える”という点ですでに高評価です。開…

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009)/★★★☆

アンヴィル サイコー! 「アンヴィル」というグループも知らないし、ヘビメタも聞かないけど、観ていてすんなり共感できるのは、こいつらが”いいやつ”だとすぐに分かるからでしょう。 だからこそ、スーパースターになり損ねたのかなとも思う。「レスラー」と…

バンコック・デンジャラス(2008)/★

このひどい改変に怒り。見る価値なし 「レイン」「the EYE 【アイ】」で注目を浴びたパン兄弟のハリウッド資本によるセルフリメイク。 先にオリジナルの「レイン」を見ておいてよかったです。「レイン」を見てから「バンコック・デンジャラス」を見ると、「…

空気人形(2009)/★★★☆

残念、ノれず この映画を好きか嫌いかで聞かれたら、「苦手」と答える。 要は「ノれるか」「ノれないか」だと思うが、私はノれなかった。 ストーリーよりもニュアンスで語るタイプの映画だけに、そこがシンクロしないと映画の良さも伝わってこない。 体を張…

96時間(2008)/★★★☆

あっという間に終わっちゃった 序盤は少しもたつくのですが、事件が起きてからのテンポが良くて、あっという間に終わっちゃいました。 ”シーラ・E”のエピソード付きでこの尺は素晴らしい。 リーアム・ニーソンのキャラとひたすらアクションに徹したのが功を…

ディア・ドクター(2009)/★★★★☆

フツーに面白い 西川作品は「ゆれる」で重苦しく難解なイメージを持っていたのですが、本作は随分と分かり易くなった分評価が高いのかもしれません。 観ていてフツーに面白かったので、却って拍子抜けしました。 「七人の侍」で志村喬の名ゼリフに「いや、勝…

カールじいさんの空飛ぶ家(2009)/★★★

ノイズが多すぎて楽しめません 「序盤の10分は神」だの「感動しすぎて最後まで見れない」だの「最初から号泣」だの「最初の10分は涙腺崩壊」だの さらには 「宮崎 駿の後継者を探してきたが、実はピクサーにいた(鈴木プロデューサ)」だのと (少なくとも序…

ATOM(2009)/★★

ダメだ。 アストロボーイというよりビックボーイじゃね?と書いたのが2008/12。 やっと見たのですが、絵柄は変わらず違和感ありまくり。ストーリーも違和感(というより訳わからず)。息子もイマイチだと言っていたので、少なくとも我が家的には評価が低い。…

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(2009)/★★★★

TVドラマのような作りだが十分に見る価値がある ネタばれ、ご注意! 予告編をみるとハリソン・フォードが全面に出ていて、まるでハリソン・フォード主演作のような印象だったが、実際は群像劇モノで人種問題をテーマにした群像劇の「クラッシュ」に近い。 序…

狼の死刑宣告(2007)/★★★☆

予備知識なしで観たかったな ブロンソンの『狼よさらば』と似たような話だと思ったら、同じ原作者らしい。 ただし、ケヴィン・ベーコンが主人公だけにどこか不安定で"本当にどうなるかわからない" 緊張感がある。 その意味でクライマックス直前の家族の受難…

あの日、欲望の大地で(2009)/★★★★

"不倫"の持つ意味とは?省略と抑制が効いている これを観ていて、つくづく不倫というものはするもんじゃないと思った(いや、したこと無いけど) ”不倫”とは”大事な人(夫や子供達)へウソをつき続ける事。それ以外の何者でもない”事実を見せ付ける。家族に…

愛のむきだし (2008) /★★★★

主演が素晴らしい。でも映画館でみるべきか。 上映時間が4時間もあるのに観た人はほぼ絶賛!という2009年の踏み絵みたいな作品。 DVDで2枚組みを3回に分けて観たのだけれど、ダメだー。長すぎてまとめて観られない。 これも映画館の暗がりでカンヅメにな…

母なる証明(2009)/★★★★★

この絵力(ぢから)に脱帽! 見始めた瞬間にストーリーとかどうでもよくなった。 何と”映画的な”絵であるか。なんと力のある画(え)であるか。 画面の切り取り方、照明、アングル、カット。その画面に映るすべてのものが美しい。 これは劇場で観たかったな。 …

レスラー(2009)/★★★★★

これが男の生き様 ほとんどドキュメンタリーですな。 あまり演出的な技巧(テクニック)を感じさせない作りで、多くの人がミッキー・ロークの実人生と重ね合わせて見てしまう。 この話をミッキー・ローク、マリサ・トメイのキャストで撮ることを考えたダーレ…

ミルク(2009)/★★★★

終始圧倒されました 自らもゲイであることをカミング・アウトした、ガス・ヴァン・サント作品。 主演のショーン・ペンが主演男優賞を受賞。実録物なのでその背景に関しては余り詳しく語られず、もっぱら起きた出来事や周りの様子が映し出されます。 なので、…

ドロップ(2009)/★★★☆

前半と後半で全くの別モノ。中学生は見ちゃダメです。 宇多丸さんが「好きになれないタイプの映画」と言っていましたが、見ると言っていることが判るような気がします。 ただ、DVD鑑賞のせいかコントのようなやり取りもそれほど違和感を感じず、"漂白された…

チョコレート・ファイター(2008)/★★★★☆

ブルース・リーの妹の戦い。とくとご覧あれ 楽しみにしていた1本。 「知的障害を持ち、恐怖を知らず、動的視力に優れ、テレビで格闘技を覚えた少女が、病気の母の代わりに借金を返してもらいに行く話」というアウトラインからもっとドロドロした話かと思っ…

サンシャイン・クリーニング(2008)/★★★★

”「リトル・ミス・サンシャイン」の製作チームが送る”と出ているが、実際には同じ制作会社(ビック・ビーチ・フィルム)が作っているだけで、監督も違うし脚本家も別。 なのに「リトル・ミス・サンシャイン」と驚くほど雰囲気が似ているのが不思議だ。 姉は…

3時10分、決断のとき(2007)/★★★★

親父必見。イイものはイイ! オリジナルは未見。 西部劇って苦手なのですが、これは面白く見られました。 ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの組み合わせだけでも面白いのに、その他の人物の配置も適切かつ巧み。 しかも、主題が父と子とくれば、もう…

イングロリアス・バスターズ(2009)/★★★★☆

とにかく楽しい、気持ちイイ なんと生理的快感と映画的興奮に満ちているのか。 見ていてひたすら楽しい。 特に1章の延々と続く会話の緊張感とオチ。2章の楽しさ。 細かいことは言わず楽しめばいい。そんな映画。 これこそ映画館で見るべき映画だと思う。

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(2009)/★★★

群像劇として優れている 地上波放送をしていたので鑑賞。 まず、これだけのキャリアのある役者陣(癖のある役者ともいう)を揃え、しかもこれだけの長期に渡って撮影を続けた製作者達に敬意を表したい。 数年間に渡る物語だけに、四季通じてなんども撮影が行…

ホワイトアウト(2009)/★★★

どっちつかずの演出とキャスティングで評価が下がる。 南極で起きた殺人事件に女FBI捜査官のケイト・ベッキンセイルが挑む。「南極サスペンス」という設定を聞くとなかなか面白そうで、「エイリアン」「遊星からの物体X」などのモンスターものに振れてもいい…

戦場でワルツを(2008)/★★★★☆

見たいと思う人は見てください 内容に関しては言及しません(できません)。興味がある人はとにかく見てください。 ただ、表現方法としてアニメーションを選択したのは正解だと思う。 あまりに悲惨すぎる真実に対して、目をそむけずに見続けられる表現として…

縞模様のパジャマの少年(2009)/★★★★

文科省推薦にすべき 予告編をみて大体の展開は判るものの、この話にどうやって決着を付けるのかと思ったら、こうくるかとビックリしました。 ただ、見ていてずっと違和感が付きまとったのも確か。 それは何かを考えると2つの点に行き当たります。 1つは画…

くもりときどきミートボール(2009)/★★★☆

劇場で観ないとよさがわからない 子供用と思って借りてきたのですが、一部で評価が高かったので改めてみました。 食べ物の表現が良くできていて、特にゼリーの家は楽しいそうです。 ただし、3D&劇場でないとそのよさが伝わって来ないタイプのようで、 C…