南極料理人(2009)/★★★★☆
本当にうまそうな料理と絶妙なコメディ。
これが出ると確実に★が増えるという要素があります。
それは「料理」「子供」「おっぱい」の3つ。
本作は料理そのものをテーマにしていますが、なにより”本当においしそうに見える”という点ですでに高評価です。
開巻のシリアスな展開からこの作品のトーンがつかみづらかったのですが、コメディだとわかるにつれて、ついゲラゲラ笑ってしまいました。(劇場で観なくてよかったです)
原作となる2冊も読みましたが、原作にないエピソードが肉付けされていたので、観ていて飽きませんでした。
撮影は南極でなく網走だったそうですが、それでも大変な苦労だったと思います。でもテーマは料理。
その意味では、ものすごい素材(状況)をさらっと見せる。まさに”伊勢海老の海老フライ”のような映画だなと感心しました。
良かった点を列挙します。
- 料理がうまそう(とくにローストビーフとラーメン)
- 密室集団劇なので役者のアンサンブルが絶妙。(体操や食事など)
- 親父が屁をすると娘が鉄拳を下すところ(原作にはないので、監督の実体験?)
- KDDIインテルサットの清水さん(めっちゃ笑った!)
- テレビで子供が質問するシーンで結局正体を明かさないところ(これはびっくりした)
- 今回、堺雅人は狂言回し的な立場なので、出番の割には損をしてるかな?
- 逆にドクターの豊原功補は得をしているかな。
- 決して「うまい」と言わない演出。(観ているほうがストレスがたまりますね)
- 全体のテンポがいい。(省略が効いている)
- のれない場面はテンポがわるい(くすくす笑いが多いのでノレないときついかも)
- 髪の伸びかたで時間の経過をあらわすところ
- 最後の家族のようになっていくところ
ほかにもいろいろありそうですが、まちがいなくお薦めの1本だと思います。