ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)/★★★☆

長大な話も時間切れ。TVシリーズみたい。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

内容もよくわからず「タトゥーの女」が凄いらしいという評判で観てみました。
基本はスウェーデン製の金田一耕助物に”リスベット”というタトゥーを入れた天才ハッカー女が混ざるような話でした。
原作は三部作だそうで、DVD特典には2,3の予告編が収録されています。

”ミレニアム”というのは雑誌の名前で、そこの記者であるミカエル(男ですゾ)がガセネタを掴まされて、逆に名誉棄損で有罪になるところから始まります。
半年後には収監となるその前に”ある調査”をしてくれないかと大企業のオーナーから依頼されます。
しかし、大企業は事前にミカエルの身辺調査を行っていました。これを担当したのがリスベット(タトゥーの女)。
リスペットは報告書を提出してからもなぜかミカエルのパソコンに侵入してはウオッチを続けます。


マックの画面が随所に出てくるのですが、これがなかなか面白い。
Windowsでいうところのリモートデスクトップみたいな画面が出てくるのですが、相手のスクリーンがそのまま映し出されたかと思うと、最近の更新したファイルを検索しては、1つ1つ開いていく。この辺りがなかなか面白かったです。


ミカエルの調査と並行して描かれるのが、リスベットの過去や性格と保護観察官?とのエピソード。
これが悪いやつで、蹂躙というか凌辱というか酷いんですよね。
ただ、これで黙ってるリスペットではなく、猛烈な復讐を仕掛けます。


ミカエルの調査は金田一物のような”名門一族のドロドロの事件”に発展していくので、なかなか楽しめるのですが、逆に予定調和のような感じもあって、映画というよりTVドラマを見ている感じがありました。
これが1話だからかもしれませんが、主人公以外人物のキャラが立たず、最後のこの人ですと言われてもふーんとしか。
やはり、リスペットに時間を割いた分だけ本筋が薄くなってしまったような気がします。

あと、リスペットのキャラももう少し意外性があってもいいかな。

原作が消化しきれず時間切れという印象でした。