まとめてUP

PC故障で更新が滞っていたので、短めにまとめてUPします。

[2009公開][は]ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2007)/★★★★

お見事!
ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 [DVD]
全編これ毒のカタマリで最後は一体どうなっちゃうんだと全く想像がつかず観ていると、実に見事に着地する。
まるで立川談志の話芸を観ているような作品でした。
面白い作品ではあるが1つ難を言えば、私がこの手の「恥ずかしさ」が苦手ということ・・・。

[2009公開][え]ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE(2009)/★★★★

やっぱおもろいわ
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]
公開から1年以上経ってやっと観賞。
よく考えるとTVシリーズに沿っているが、観ている最中は全く別のお話を観ている気分でドキドキハラハラ。
でも、一番の違いは序盤のマリの登場があまりにも明るくて、これが全体のトーンを印象づけている。
問題となった歌謡曲は世代的にドンピシャなので、全く違和感なし(というかむしろストライク)
序がTVシリーズからほとんど変更がなかったので、この全くと言っていいほどの生まれ変わりは庵野監督にしかできない芸当。
エロも多めでサービス満点の2作目。これは劇場で観たかった。

[2010公開][マ]マイレージ、マイライフ(2009)/★★★★★

甘くて渋い柿の味。傑作!
マイレージ、マイライフ Blu-ray
全体の8割ぐらいはライトでちょっと毒のあるほのぼのコメディなんですが、終盤のある展開で一気に奈落に落とされてなんとも言えない気分で終了。
さらに終わりのキャリーバックから手を離すカットが印象に残って、てっきり会社をやめたと思っていたのですが、そう感じたのは少数派だったようで

■(私家版)『マイレージ、マイライフ』の一解釈をめぐる映画評論家町山智浩(@TomoMachi)と@my_yoursの議論
http://togetter.com/li/57753

で語られているのを見ると、実に深い話であることが判明。
はやり「キリスト教圏英語社会」でないと作り手の意図が伝わらないんだなと実感しました。

ジョージ・クルーニーもいいが、ヴェラ・ファーミガが複雑な役を演じていて素晴らしい。これは文句なしの5つ星。

[2002公開][あ]I am Sam アイ・アム・サム(2001)/★★★★★

いいチョイス!
I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]
BSで放送していたので久々観賞。
観ると必ず泣いてしまうのですが、今回はさっと流し見したので泣かずに済んだ。
ダコタ・ファニングショーン・ペンもいいのですが、どうしてもミシェル・ファイファーに目がいってしまうのです。
ぐらぐらカメラ全盛の現代にあっても、この作品の独特感はやはり突出していることを再確認。
いい映画です。

[1980年代][ふ]フラッシュダンス(1983)/★★★★

あれ?風化しない!
フラッシュダンス [DVD]
突然見たくなって棚から引っ張り出して来ました。
当時から「ただのPV集だ」とか「あからさまの吹き替え」とか言われてましたが、今見ても面白かった。
それは話が物切れになろうとどうしようと見る側の興味を持続させることに努力を払っているからです。
中身がないようでいて"それなりに"ドラマはあるし見せ場も多い。
変わったキャラクタの主人公と大金持ち息子との恋。ルーズな部屋着。変顔の犬。挫折を味わう親友と友情。上を目指すコメディアン。年取ったストリッパー。プリマドンナだった祖母(?)。
始めてみたブレイクダンスとムーンウオーク(私はこの映画で初めて見た)。
ラストのオーディションで出てくる個性的な審査員たち。
そして名曲の数々。

27年経って風俗は風化しても面白さが風化していないのが驚き。

唯一「イマジネーション」の場面は本当につまらない。(それも当時から)

公開当時大学生で映画同好会所属だったが、夏の合宿移動中にこれと「時をかける少女」のサントラカセットをみんなで聞いたことを思い出す。
昔の映画をDVDやBSで見ることができても、こうした時代の空気を感じることはできない。
そして映画はその時代とともに生きていることをこの映画は思い出させてくれるのだ。