沈まぬ太陽(2009)/★★★★☆

作られるべき映画には価値がある
沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]
3時間を超える長丁場ながら全く飽きずに見ることができた。これは興味を持続させる脚本の力だと思う。
原作から順番を入れ替えて序盤に事故を持ってきたのも正解。
さらに(原作は読んでいたが)こんな話をよく作ったものだと観ていて感心した。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) (2007) 」や「闇の子供たち (2008) 」などに通じる作られることに意義がある映画だと思う。

ただ原作が書かれた当時と違い、実際に公的資金を投入した今となっては色んなものの意味が違ってきている気もする。
人物の描かれ方がステレオタイプにも感じるが案外これが真実なのか。
ラストの行天の逮捕も勧善懲悪っぽく見えるが、本当の悪とはここに出てこなかった”上の人”なのかもしれない。