オズの魔法使／★★★★

暖かさが気に入りました。

「魔法使」は「い」が付かないのが正解。
注）パッケージはワーナー版です

始まりはセピア色、魔法の国ではきれいなカラー。でもカンザスに戻ってまたセピア色。ああ残念。
１シーン１セットの豪華さに加え、コスチュームも楽しくて、ライオンは自分のしっぽで涙を拭いたり頭を掻いたりとなかなか便利。
特撮はチープだが、ミュージカルだからか全然気にならないし、見せ方にも工夫があって実に楽しい。魔女が消えたり、溶けたりする場面は特撮というよりマジックの世界。

カラーパートもいいが、私はその前のセピア色の部分に暖かさを感じた。
ドロシーには両親がいない（なぜかな？）。叔父や叔母は普段忙しくて相手が出来ないが、その代わり農場で働く人たちがいろいろ心配してくれている。
子犬のトトが大地主に連れて行かれそうになったことに腹を立て、家出をするが、
道で出会ったおじさんに諭されて大急ぎで家に帰ると、家ごと竜巻に巻き込まれる。
色はセピア色でも、なんか暖かい人たちばかりで、しかも、こんなタイプの女の子って本当に居そうだなと思わせる展開がとてもよい。

マンチキンではよくあれだけの小人を集めたなぁと感心。
本作の成功はジュディ・ガーランドにありと言われるが、私はそれほど萌えず。
「トト」の存在も犬好きにはたまらないだろう。

子供向けファンタジーなのに今はリスペクトする大人がたくさん