サイドウェイ／★★★★

ダメおやじたちの珍(チン)道中。こいつらしょーがねーなー

前評判が高かったので、もっとまともな映画なのかと思っていたが、ほんとおバカなオヤジの映画でした。

来週結婚をする友人のために独身最後の旅行に出かけた男二人。一人は国語の教師で本を書くもののなかなか出版社に認められず、２年前に逃げられたカミサンを思ってうじうじする「ネクラおやじ」。もう一人は元アイドルで今はＣＭぐらいしか仕事のないのに本能のままに女の子に声かけまくる「ナンパおやじ」
腐れ縁とも言うべき二人の関係を中心に馴染みの店で働くウエートレスとその友人との二組のカップルの１週間の出来事を描く。

なんて説明するとカッコいいけど、実際見てると「しょーがねぇなぁこのオヤジたち」とあきれるやら恥かしくなるやら。「ナンパおやじ」は結婚前なのにナンパした娘(こ)に自分でハマって「週末の結婚やめようと思うんだよ。それでこっちに土地買ってロスに通って」とか言ってすっかりミイラ取りになったかと思うと、振られたとたんに人の車を木にぶつけてアリバイ作り。「ネクラおやじ」は元妻が結婚したことを知るとうじうじと電話したあげくに友達の代わりに浮気相手の家に忍び込み命からがら逃げるハメに。

もうなんかバカっぽくて人ごととは思えないよ。お前らしっかりしろよ。全部カメラに写ってんじゃねぇか。映画の評価？そんなもんできねぇよ。だって自分たちのことだもの。とすっかり入れ込んでしまいましたとさ。そんな映画。つーかドキュメンタリ。

ps.調べたら監督のアレクサンダー・ペインは1961年生まれで、私より１つ上。また奥さんがナンパされるステファニー（サンドラ・オー）でした。

ところで、こんなの20代や30代が見て分かるのかね。オヤジが「ワインがどうのと」ウンチクたれてるけどあんなのただの受け売りだぜ。ゴルフ場で球打ち合うようなお子チャマ連中の言うことを真に受けてはいけません。
ホントこいつら真性の馬鹿。つーかそれがおれら。