カンフー・ハッスル／★★★

シンチー・クオリティはそのまま。足りないのは本人の出演時間と燃える音楽。

期待しすぎたせいなのか。思ったよりは「燃え」なかったのが残念。予告のあのシーンはそのまま映画のオチだったのね。

シンチー・クオリティとも言うべきレベルは十分にクリアしていると思う。細かいギャグの連発に大笑いし、次々と強いやつが出てくる展開も嬉しい。琴の達人の剣が骸骨になるＣＧになんてもうシンチー映画以外では考えられないでしょう。カンフー映画へのリスペクトもたっぷりで、豚小屋砦もノスタルジーを感じさせてくれました。さらに小便シーンのお下劣さも健在（前作ではパンツ被らせてましたな）。ちょっと「街の灯」の入ったストーリーも意外と感動できました。

ここまで良く出来ていることは認めます。でも私はあえて言いたい。まずシンチー自身のエピソードが少なすぎる（やはりシンチーが出ないと燃えない）と今回燃える音楽がなかった。（音楽は前作と同様レイモンド・ウォン）本作はクラシックを多用していますが、それでは燃えません。燃える音楽がないカンフー映画はスカです。スカ。その意味で★２つ減点。