ジム・キャリー自らを語る−アクターズ・スタジオ・インタビュー−

NHK BSで。
若いころはくどい演技の変顔役者としか思わなかったが、最近は結構好き。
特に「イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008)」「フィリップ、きみを愛してる!(2009)」と傑作、秀作をモノにしていると思う。
本インタビューも得意のモノマネを披露しながら、実は繊細で真面目な性格が感じられるのが良かった。
最後に脚本家志望の学生に答えた話が印象に残る。

  • 質問

「これまで何かがうまくいかなかった時
どんな事をしてそれを乗り越えましたか?」

「自分なら実現できるとひたすらに信じ込むことだ
イカれているようだけど、理にかなっている
僕らは何かを創り出す者で
全ての思考と発言がその源になるんだ
君たちの目指す道は最高だ
もちろん僕も試練は経験したけど
この仕事は真実を語ることができる
そこへ君たちは進む
方法はどうであれ
人間の真実を伝えるんだ
その真実を語らせてくれるのが脚本家だ
素晴らしい仕事だ
みんなの活躍を祈ってます」


リアルさとは程遠い「くどい演技」を続けてきたジム・キャリーだが、誇張された演技でしか伝えられない真実があると信じて演じてきた彼ならでは哲学が胸を打つ。


出演作が多いと思っていたが、実は意外と少ない。それでも観ていない作品も結構あるので、どこかでまとめて観たいと思っている。