招かれざる客/★★★

甘いかもしれないが、それが「本質」。
招かれざる客 [DVD]
昔の映画はみんなそうだが、これも「映画」というより「芝居」としてみるとよろし。実際、この作品では時間も場所も限られた中でドラマは進行する。

突然帰省した娘が結婚相手を連れてきた。青年は折り目正しく人物的にも申し分なし。ただ1つ問題があったのは「黒人」だと言うこと。家政婦(黒人)は大反対で両親も戸惑うが二人の様子に母親は理解を示していく。ところが、相手の両親も息子の結婚相手が白人だと知らずに夕食にやってくるという。夜の10時にはジュネーブ行きの飛行機に乗る二人。果たして双方の両親が下した結論とは・・・。

日本人だと「パッチギ!」を観れば(観たことないけど)その戸惑いは分かるはず。「色の違いより相手を思う気持ち(情熱)が大事」とそれぞれの結婚を振り返りながら語る場面では、やはり感動してしまいました。甘いと言われるかも知れないがそれが「本質」だよなとも思う。つーか結婚って「勢い」でするもので後悔は後から来るものだろうみたいな。

1967年の映画なので時代は変わったのだろうと思ったが、2005年に白人と黒人を入れ替えてコメディにした「ゲス・フー/招かれざる恋人」が公開されているところ見ると意外と状況は変わらないのかもしれない。

本放送は吹き替え。セリフが多いのでこれはありがたい。ちなみにDVDでは吹き替えは収録されていないので、なかなか貴重な放送になった。