めぐり逢えたら/★★★★★

本物の輝き
「めぐり逢えたら」 コレクターズ・エディション [DVD]
ノーラ・エフロン(監督)デリア・エフロン(脚本)のコメンタリで見る。コメンタリは別取りしたらしく、二人が話し合うことがなく全体的に間のびした感じ。スケジュールの都合なのだろうが、姉妹でたっぷり語ってほしかった。
デリアは脚本の段階で不本意だった部分が編集の段階で全て削除されていたことに満足し、「完璧な作品」と言っていた(このようなケースは珍しいとも言っている)
ノーラは監督らしく、世界地図や二人のシーンの共通性についてふれ、別々のロケ地なのに同じドアが使いたくてわざわざ外して持って行ったエピソードを披露。また、撮影監督やプロダクションデザイナー、音楽監督がいかに細かいところまで気を配ったかをその都度語ってくれる。
また、トム・ハンクスはシナリオの欠陥を補う演技をしたり、役者たちがアドリブでシーンを作り上げたりなど、全て自分の手柄にせずスタッフ全員で作り上げたことを謙虚に語っているのが印象深かった。

また、エンディングのCGがたいしたこと無い様に見えるのに「ずいぶんとお金もかけたし苦労もした。もうCGがやらない」とコボしていたのには笑った。

こうしてみると実に繊細で本物の輝きを持つ作品である事がわかる。