エイプリルの七面鳥(2003)/★★★★★

これは家族への感謝の物語
エイプリルの七面鳥 [DVD]
私の大好きな映画で、2006年度年間ランキングで5位。
新星堂の3枚セールで見つけて購入(ちなみにあと2枚は「トランス・アメリカ」「オール・アバウト・マイマザー」。いい買い物でした)

感想は以前書いた内容も参照。→id:fwakame:20061212
今回メイキングやコメンタリで気がついたこと。
○音楽が最小限かつ効果的に使われている
○アパートの住人で助けてくれたのは、結局マイノリティである黒人と中国人だった。
○嫌な母親を演じたパトリシア・クラークソンの存在の大きさ(2003年の助演女優賞にノミネートされてます)
ケイティ・ホームズにとっても挑戦だったが、プレッシャーをはねのけ見事に演じた。
○脚本は何年もかけたが、スポンサーがつかず、超低予算で作成。撮影はなんとたったの16日。
○全体的に省略が効いていて、抑制の効いた演出がうまい。
○脚本/監督であるピーター・ヘッジスの母親がガンで亡くなったことがきっかけ。コメンタリのなかでも「自分の母親の物語ではなく,家族への感謝の物語」だと語っている。

ラストの処理がうまく、何度見ても感動します。

母親が娘に会おうとした転機。なんとなくわかる気がします。
自分が母親であることを思い出した瞬間。それは大きくなって面倒ばかり掛けている娘だが、小さい頃は本当に苦労して育てた娘だと。ほんのちょっとした事ですが気づくんですね。

この邦題もいいと思います。