電話で抱きしめて(2000)/★

騒々しい演出で台無し
電話で抱きしめて [DVD]
ノーラ・エフロン印がついていますが、実際には妹のデリア・エフロンの原作を自身が脚色し、ダイアン・キートンが監督しています。
ダイアン・キートンはそれまでも何本か監督しているようですが、観るのはこれが初めてです。


三姉妹の次女であるイヴ(メグ・ライアン)は老人性のボケで病院に入院した父親(ウォルター・マッソー)の面倒を一手に引き受けている。
長女のジョージアダイアン・キートン)や三女のマディ(リサ・クードロー)は電話で話はするものの、彼女を助けてはくれない。
その父親は元映画脚本家で、妻に離婚されたアル中老人。口が達者で周りも扱いに困るほどの変人である。
父親をめぐる騒動とそれに振り回される次女の姿。そして姉妹たちの姿を描くちょっと切ないコメディ。


時々イヴの少女時代がカットバックされて、母親が出て行ったことや父親との楽しい思い出が映し出される場面は胸がキュンとなるのですが、いかんせん映画全体が騒々しすぎて楽しむ気分になれませんでした。
メグ・ライアンは相変わらずキュートなんですが、もっとじっくり演って欲しかった。変に誇張されてる感じを受けました。それより三女のリサ・クードローがいい感じ。
それぞれのキャラクタも悪くないし、何よりウォルター・マッソーの落ちぶれた感じが自然で、すごくいいのにダイアン・キートンの演出で台無しにしている。そんな感じを受けました。
姉妹の掛け合いなんてすごくいい味出していると思うんですがねぇ。残念。

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参考
■電話で抱きしめて 公式サイト