セブンティーン・アゲイン(2009)/★★★☆

ザック・エフロンの魅力が満載
セブンティーン・アゲイン 特別版 [DVD]
期待しすぎたせいか、思った程ではなかったが、コメディとしてはよく出来ているし、楽しめた。
過去に戻る変わりに若い頃に変身して、子供たちを救うという筋がありそうでなさそうだし、妻と仲良くなるのもお約束どおりで、期待をはずさない。
過去に戻るわけではないので、変な制約(未来を語っちゃいけないとか)もなしにすんなり観る事ができる点もよい。


さらに、一番感心したのは、すべてが「ザック・エフロンを魅せる為に作られた」という一点に集中している事だ。
バスケットやダンス、意味のない上半身脱ぎの場面の事ではなく、そのすべてが”ザック・エフロン”という役者に好感度を上げるように作られている。
ダサ服と初登校の対比。変に強すぎないケンカの腕っぷし、性教育の時間に「もっと自分を大切に」と説教するところやクライマックスの告白、息子や娘への接し方、あるいは年上女性とのロマンスなど。
このストーリー(脚本)が本人の素養(素直さや誠実さ)を最大限に引き出すように作られている点にむしろ、ザック・エフロンが抱えている(?)スタッフの頭の良さと凄みを感じる。
こんな映画観せられたら誰だって好感を持つんじゃないかな。

エンドロールのアイデアも秀逸。