ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟/★★★★★

これは映画版ウルフェス2006だ!円谷プロ40年の重みに涙する

のっけからCG全開、怪獣全開の出し惜しみなし。ウルトラ兄弟(といってもタロウまでだが)も多いが、敵の怪獣も多いく「ゴジラ ファイナル ウォーズ」のウルトラマン版といった趣もある。
ただ、序盤でウルトラマンがセリフを話す(もちろんアテレコは黒部進さん)時点で、ターゲットは明らかに子供。しかもメビウスが十字架に架けられるシーンに及んでははて?どこかで見たことあるなと思ったら、これはウルフェスの映画版であることに気がついた。
ウルフェスとは「ウルトラマン・フェスティバル」の略で毎年夏に行われるイベント。展示物やグッズの販売もあるが、メインはウルトラマンのステージショーで東京で行われるキャラクターショーとしては、東京ドームシティ(旧:後楽園遊園地)の「スーパー戦隊ショー」と双璧であると思う(2児の父 談)。

今年のウルフェスがたまたまヨウツベにUPされていたので、息子と見ていたのだが、これが驚くほど構成が似ている。キャラクタショーなので構成は常に似ている言えば身も蓋もないが、メビウスが囚われ(こちらも十字架)兄弟が力をあわせてメビウスを助け、最後は敵をやっつける展開は映画でもそのまんま。もういつ登場人物がカメラ目線で「さあメビウスにパワーを集めよう!がんばれーの声援を!」と言い出すかとヒヤヒヤしました。

ところがこの映画の侮れないのは、お父さんの心くすぐる場面が満載。

  • オープニングが「ウルトラ兄弟」の流し絵(セブン風)
  • ウルトラマンの造形が放送時の造成にそっくり(チープな感じを完全再現)
  • セブンは初代ではなくセブン21似
  • オリジナルの旋律が所々に使われており、懐かしさ倍増!(進め!ウルトラ六兄弟も流れるゾ)
  • 怪獣も「サラブ星人」「ガッツ星人」「ナックル星人」「テンペラー星人」「ヤプール」(ソフビ持ってました!)
  • ピンチの時は六兄弟の回想シーンがメインテーマ付で(ウルウル)

そして極め付きが

  • マン、セブン、帰マン、エースがオリジナルキャスト!

さらにエンディングのパーティシーンでフジ隊員(桜井浩子さん)、アンヌ隊員(ひし美ゆり子さん) のみならず、南隊員(星光子さん)の姿まで見られた時には、もう生きててよかった!40年待った甲斐があったと思わせるに十分でございました。


さらに、さらに、オリジナル怪獣もチョイ役とボスキャラのほかにニセメビウスメビウスインフィニティとお子様も大満足のボリューム。
ウルトラマンの戦闘が始まるとプレステゲーム並みのチープなCG全開で、ラストは何がなんだかわからない状態になっていました。

ありがとう、円谷プロ、ありがとう小中監督。お父さんは満足です!

ウルトラ名台詞1
「あたなは?」
「そう、ウルトラマン。地球での名はハヤタだ」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!?

ウルトラ名台詞2
ゾフィー教官とタロウさんからお話は聞いています」
「そうか、ゾフィー兄さんに教わったのか」
近頃見かけないほどの礼儀よさ。


ヤプールの怨念が神戸におんねん。