ドライヴ(2011)/★★★★

音と映像にシビレる
ドライヴ [Blu-ray]
これほど評判がよくなければ、見たのか疑問なくらい地味な映画でした。
ただし、音(音響、効果、音楽)がすごく印象的でした。
音楽はクリフ・マルティネス。2011年ベストの4位に選んだ「コンテイジョン」もこの人でした。
この電子音的なサウンドが「ブレードランナー」にも通じる気がしてぐっとくるんですね。大好き。


主人公のセリフが極端に少なく映像で語るスタイルが良かったです。
特に隣人夫を乱暴した二人組をゴスリングが見かけて、ずっと目で追い続けるスローにしびれました。
ゴスリング舐めで二人組をキャメラがフォローし続けるのですが、これが実にうまい!さらにスローなので長い1カット撮影のような効果がありました。
また、アパートの風景(廊下や部屋の中)がどこか殺風景で、まるで東欧のような雰囲気だなと思ったら、監督のニコラス・ウィンディング・レフンデンマーク出身だそうです。なるほどなー。


逆に評価の高いキャリー・マリガンやエレベータのシーンはそれほどとは思いませんでした。特にエレベータのシーンはキスより先に敵を倒すのが先だろうとハラハラして見ていました。チューするなら先にやるべきことやってからお願いします。
ライアン・ゴズリングはとてもよかったです。最後の死んだかと思わせて・・・のカットの長いこと。こちらの息が止まるかと思いましたよ。


と言うことで好き嫌いが分かれそうな作品でしたが、私は結構気に入りました。

サントラ紹介動画