恋人はゴースト(2005)/★★★☆

女性版「ゴースト」。ラブコメにならなかった上質コメディ。
恋人はゴースト スペシャル・エディション [DVD]
リース・ウィザースプーン主演の劇場未公開ラブコメ
ただでさえ出演作が少ない上に日本未公開が多く、さらに最近は制作に回った(「ペネロピ」)事もあってずいぶんと久しぶりの印象を受けます。
本作も米公開から4年も経ってからDVDリリースされた割には、それほど話題にはなっていないのはリース人気がそれほど盛り上がっていないからでしょうか?

ある青年(マーク・ラファロ)が新居に越すと、「勝手に人の部屋に入るな!」と怒る女性(リース・ウィザースプーン)が現れる。
しかし姿が見えたのは一瞬。どうやら女性は”幽霊”で、しかも青年にしか見えないようなのだ。
自分が誰なのかすら思い出せない彼女のために、過去探しを手伝う内にお互いの事を理解し始める。実は彼女は死んでおらず、植物人間として病院にいたのだ。
しかし、観察期間が過ぎて生命維持装置をはずせと病院側から迫られる。はたして彼女の運命は・・・。


幽霊映画の代表作「ゴースト」と似ているが、こちらはゴーストになるのが女性。ただし、「幽霊は物がつかめない」「壁を抜けができる」「人に乗り移れる」などの設定は同じ。しかも霊媒師となる男(ジョン・ヘダー)も出てきます。
原作(フランス)があるせいかあちこちに張った伏線が生きており、コメディとしては上質の部類にはいると思う。
ただ、リース・ウィザースプーンの”勝気さ”なのか”色気のなさ”なのか、ロマンスの感じが出なくてただのコメディになってしまっているのが残念。


相手役のマーク・ラファロは「ブラインドネス」のお医者さんでした。キャラは悪くないが、ラブコメにはちょっと華が足りない。
姉役のディナ・ウォーターズは監督の奥さん。役にぴったりでした。階下に住み青年を誘惑するセクシー女性にイワナ・ミルセヴィッチ。チョイ役の割には深みを感じさせて存在感を残しています。

監督は「フォーチュン・クッキー」「スパイダーウィックの謎」のマーク・ウォーターズ。

■20分で観る「恋人はゴースト」
DVDを借りてまで観る気がない方のみどうぞ。