永遠のこどもたち/★★★★

洋館ホラーファンタジーの佳作。膝を打つようなオチがうまい。
[rakuten:neowing-r:10223651:image]
基本こういった”怖い”のは見ないのですが、評判がいいのとタイトルに惹かれて見てみました。

昔いた洋館の孤児院を買い、自分も孤児院を始めようとするラウラ(ベレン・ルエダ)。
その開店前のパーティで息子が失踪してしまう。息子の存在を信じ探し求める母親の前に、かつてこの古い洋館で起きた悲劇が浮かび上がってくる。


ソーシャル・ワーカーと言って突然息子を訪ねてきた老婆。息子が”いる”と言っていた”見えない友達”。家の近くの洞窟。宝探しごっこ。だるまさんがころんだ。
いろんな謎がちりばめられて、どうなるんだろうとなかなか先が見えない映画でした。

またいろんな映画を思い起こさせる映画でもあって「ポルターガイスト」「エクソシスト2」といったオカルト風味もあるし、「いつかどこかで」のタイムトラベル風でもある。終盤のあたりは「リング」(ビデオ版)を思い出したし、もちろん洋館サスペンスとして「アザーズ」も入ってます。
また、ぽんっと膝を打つようなオチもうまいと思います。


私にはホラー色が強すぎたのか”泣く”まではいきませんでしたが、あちこちに伏線が張られており、よく考えられた佳作だと思います。

主役のベレン・ルエダは(変な言い方ですが)皺の素敵な女優さんでした。
(関係ないけど村上春樹の小説にそんな女の人がでてきますな)
チャップリンの娘のジェラルディン・チャップリン霊媒師として登場します。