ライフ・アクアティック/★★★
なんとなく見てしまった。
ここ数年ヒット作に恵まれない海洋映画監督(モデルはおそらくジャック・クストー)の最後の冒険物語。
なんせ、監督が「天才マックスの世界」のウェス・アンダーソンだから観ないわけに行かない。
アンダーソン映画では常連のビル・マーレイが中年監督を淡々と演じるが、そこはかとなく哀愁が漂っていい感じ。そのほかにもオーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラムといった錚々たるメンバーが集まって、このダウナーな物語を進めていく。
しかしこの監督の評価は難しい。結局このオフビートな世界観を心地よいと感じるかどうかで印象がまったく変わるからだ。結局、私は「天才マックスの世界」に惚れ込んだ弱みで、ふんふんと最後まで見てしまった。
相変わらず音楽の使い方がうまい。
海洋船の断面図のようなセットが楽しいね。