偶然の恋人／★★★★

実は悲しいドラマ。主演がいい。

ベン・アフレック、グウィネス・パルトロー主演のラブロマンス。と思っていたら実は「愛する人との別れ」がテーマのドラマだった。

空港で偶然知り合った男にチケットを譲ったが、その飛行機がなんと墜落してしまう。偶然から助かったバディ（ベン・アフレック）は罪の意識からアルコール依存症になってしまう。何とか更正して社会復帰したが、罪の意識からチケット譲った男の家族を見守るうちに、その妻に惹かれてしまう。妻も夫を失った悲しみを癒そうと親切に近づいてきた男にここを許し始めるが、実は男がチケットを譲った相手と知り・・・という話。

薄幸の女を演じると右に出るもののいないグウィネス・パルトローも見事だが、ベン・アフレックはこんなに繊細な演技が出来るのかと驚いた。最初は本当に嫌なやつとして登場するが、罪にさいなまれて以降はナイーヴな感じがよく出ている。テーマは全然違うが誘拐された子供と家族の再生を描いた「ディープエンド・オーシャン」に近い感じを受けた。

演出も変に誇張したりせず淡々と描いているのがいい。監督はドン・ルースで「ルームメイト」の脚本を書いた人。