マーサの幸せレシピ/★★★★★

料理がうまそう。これが本当のハッピーエンド。
マーサの幸せレシピ [DVD]
一流の腕をもち仕事に一途だが神経質でいまだに独り者の女シェフ”マーサ”。最初はその日常を描くが、姉の事故死により姪を引き取り一緒に暮らし始め、またレストランにも新たなイタリア人シェフが入ってくる。この3人を軸に感情表現の苦手なマーサが本当に自分が求めていたものに気づき、新たな人生を開いていく。

料理研究家のラブコメのようなタイトルだが、こちらも仕事一途で来てしまったキャリアウーマンと母を失った娘の家族の再生とも言えるテーマで決して軽いものではない。

劇中出てくる料理は本当にうまそうで見ていて腹が減るくらい。主演のマルティナ・ゲデックはマーサそのものといった感じでその不器用さや神経質さも含めて”マーサ”という女性を魅力的な人物にしている(この映画の魅力はこの人魅力と言ってもいい)舞台となる厨房は女性ばかりでしかも妊婦も働いていて、とても楽しそうな職場だなと思った。

あまりにも都合よすぎるという意見もあるが、最初の一人で食事をする姿が最後に全員テーブルを囲んで食事をするイタリア式の食事の姿になったときは見ているこちらも祝福したくなった。