キッド

作品はイマイチだが、ブルース・ウィリスがいい。
キッド [DVD]
独身で金持ちで嫌味な性格のコンサルタントにある日子供時代の自分が現われたら・・・というクリスマス・キャロル的なお話。

観るのはこれで2回目だが、意外とブルース・ウィリスがいい味をだしていることに驚いた。特に最初の嫌味だがどこか憎めない部分がとてもいいが、最後にもっと変わっていれば感動も増しただろう。
脚本はオードリー・ウェルズ。この後「トスカーナの休日」やリメイク版の「Shall We Dance?」を書いており本作品にも女性らしいきめ細かさが出ているが、なぜ少年が現われたかを行きずりのニュースキャスターに喋らせるあたりの弱さが作品としてイマイチ感を醸し出している。
監督はジョン・タートルトーブ(「クール・ランニング」「あなたが寝てる間に…」「フェノミナン」)演出自体はいたってオーソドックスだが役者の魅力を引き出すことが上手な監督とみた。その分プロポーズのシーンやラストのシーンなどもっと盛り上げて欲しいのにあっさりと流すところが見る側の欲求不満の元になっている。