2999年異性への旅/★

エロSFとして売っているが、実はヌルい結婚コメディ。
2999年異性への旅 [DVD]
このヌルさが許せるかどうかが評価の分かれ目だろう。
監督も含めて豪華なキャスト、スタッフがそろっているのに、肝心のギャグが既婚者でないと笑えないけど、既婚者はもっと笑えないので、結局笑う人が誰もいないという悲惨な事態になっている。
たとえばこんな場面

妊娠中の妻が、なにも手伝わない男に腹を立てて持っていたリモコンを壁に投げつけ壊してしまう。
「なにをするんだ」
「リモコンを壊したのよ」
壊れたリモコンを持って出て行こうとする男
「どこに行くの?」
「リモコンを買いに行く。ないと不便だ」
「そう、じゃいいわ。予定はキャンセルね」
「何の予定?」
「ベビーベッドを買いに行くのよ」
「聞いてない」
「いいわ、行ってもいいわよ。子供は引き出しの上にでも寝かせるから」
出て行こうとする男
「どこに行くの」
「だって行ってもいいって」

確かに既婚者は笑えない。
しかし、こんな作品が半額半蔵キャンペーンでエロSFとして売られている現実が一番笑えない。