氷の接吻/★★★★★
断固支持!
アシュレイ・ジャッドつながりでTV放送を録っておいたものをまた観た。やっぱいいわ!これ。改めて感じたことは
- 独特の画面の色使いがマッチしている
- =EYE[アイ](=ユアン・マクレガー)の部分アップが多い(目だったり手だったり)
- アイの感情が激した時以外は決して相手の目を見ない”オタク”感がよい
- ジョアナ(=アシュレイ・ジャッド)の回想シーンのスクリーンプロセス風の見せ方がよい(デ・パルマ風)
- 娘が幻であることを早々とばらしながらもやはり緊張感を醸し出す演出
- シーンのつなぎが凝ってる
そして、なにより音楽がよい。鐘の音がいいアクセントになっていてストーリーの転換期に必ず鳴るようになっている(実際に鐘突き部屋が隠れ家になる場面もある)
また、アイを支援するエージェントにKdラング、ジョアナを育てた博士にジュヌヴィエーヴ・ビジョルドとどちらもレズビアンの匂いが漂う演技で、単純に見ると「傷ついた女性達」「無神経で粗野で凶暴な男たち」「盗撮オタク」といったキーワードに集約される。
アイのストーカーぶりが観る者の共感を拒否しているので、評価が低いのは納得。
ハマればハマるタイプの映画ということで「地獄の逃避行」に似ているかもしれない。
なおDVDはSPEから。ぜひ低価格化して欲しい。