サイモン・バーチ/★★

"感動"を演出したら感動できない
サイモン・バーチ [DVD]
ジョン・アーヴィングは好きな作家だが、この原作の「オーエンのために祈りを」はまだ未読。
前半はアーヴィング風の日常と非日常的な出来事が交差する世界が描かれ快調だが、サイモンの母が死んだ後から失速。そこからは普通のドラマになるのがなんとも。
この映画からアーヴィング作品は"感動"は演出してはダメだと言う事が分かった。

アシュレイ・ジャッドがマドンナ的役柄で出ているが、ちゃんと華があるのがいい。ジム・キャリーも出番は少ないのに印象に残る。

アーヴィングシリーズで未見の「ホテル・ニューハンプシャー」が見たくなった。ロイヤル・テネンバウムズと似てるとの情報も見たし。