ピープルvsジョージ・ルーカス(2010)/★★★☆
「スターウォーズ」に囚われた人たち(ルーカス含む)
「スターウォーズ」の創作者であり、星の数ほど売りだされたグッズの版権者。そしてルーカスフィルムという巨大企業のTOPでもある。
要は「スターウォーズ」を統べる者であり絶対者でありながら、なぜか人々の恨みを買う男”ジョージ・ルーカス”。
そんな人たちの愛憎の言葉を集めたドキュメンタリなのだが、これがなかなか面白い。
ルーカス自身を「ダースペイダー」と称する人たちもいたが、案外後世にはそのイメージの方が残るかも知れないと思った。
コッポラの「彼は自分の生み出したものに囚われた」というような言葉が印象深い。
監督としては3本(+3本)しか活躍していないが、80年代のプロデュース作品の方が私は印象深い。
- インディ・ジョーンズシリーズ(1981,1984,1989)
- ラビリンス/魔王の迷宮 (1986)
- ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀 (1986)
- ウィロー (1988)
- タッカー (1988)
すべて興行的にはダメだった作品だが、今でもカルトな人気を持つ作品ばかりだ。
それ以外にもILMであったりスカイウォーカー・サウンドなどハリウッド映画界にもたらした影響は数知れない。
今、ルーカスの後を追っているのはジェームズ・キャメロンだと思うが、ヒットしすぎた作品はそれに関わった人たちの人生まで狂わすというよい見本かもしれない。