50/50 フィフティ・フィフティ(2011)/★★★★

リアルな脚本と役者のアンサンブルがいい
50/50 フィフティ・フィフティ [DVD]
くすくす笑いながら観ていたのに最後はなぜか目から水が出っぱなし。
さりげなさがイイです。
特に気に入ったのは、脚本のよさとキャストのアンサンブル。
難病物(それもガン)の話だったら腐るほどあるのに観ていてなるほどと思わせるエピソードが盛りだくさん。登場人物のキャラクタもいいんですよね。
患者を無視しマイクに話し始める医者とか、ガンと知って突然優しくなる上司とか興味を持ち始める女の子とか。
友人のガンをサカナにナンパする奴ってのも見たことないし。
とにかく、本当にありそうなキャラクタたちが生き生きと描かれる脚本がイイです。


次に良かったのは役者陣。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットセス・ローゲンブライス・ダラス・ハワードみんなよかったけれど、特に母親を演じたアンジェリカ・ヒューストンは本当に居そうな感じだし、その気持ちが伝わってきて良かったです。
中でも一押しは「マイレージ、マイライフ」でも気になっていたアナ・ケンドリック
ルックスもいいけど、なにより若い頃のマリサ・トメイを彷彿とさせる姿にやられちゃいました。アナ・ケンドリックいい役で良かったです。


監督のジョナサン・レヴィンはこれが初めてですが、絵を壊したり、周りがぼけるような場面ではない普通の場面の方が演出力を感じます。役者のいい演技を引き出すのが得意なのかな?楽しみな監督さんではあります。