巨神兵東京に現わる


「館長庵野秀明 特撮博物館」at 東京都現代美術館にて鑑賞。
9分の小品ながら結構楽しめた。
一人暮らしの姉のもとに上京してきた弟が世界の終末を予言したら、東京が破壊されてその通りとなったというストーリーだが、姉の独り言と字幕という手法がすごくエヴァっぽい。
下の子(小4)が見ていて「こわい」と言うくらいだから、結構リアリティはあったんじゃないかな?CGより特撮の方が子供の心には響くようだ。


公園のブランコや犬が作り物なのはむしろ歓迎だが、溶けたビルディング表現はちょっといただけない。次回はぜひとも巨神兵が解ける表現に挑戦してほしい。その他「画面に映るものすべてを特撮で」というテーマで挑戦しているのはわかるけど逆に窮屈さも感じた。

  • 逃げ惑う人が一人もいないのはさすがに寂しい
  • 巨神兵は着ぐるみで出して欲しかった
  • 巨神兵の光線がメカっぽのはかなり違和感。

なお、本編より次のブースで流していたイキングのほうが観客は盛り上がっていたことも付け加えておきたい。(かなり一体感がありました)

今回、この映画をみてはっきりと感じたことは、「特撮は大きなスクリーンで観ないと意味がない」ということだ。
観ていて気が付かない部分もたくさんあったし、気づいたこともあった。間違い探しのような面もある特撮作品ならではの楽しみ方は、やはり大きなスクリーンでたくさんの観客と観るのがいいと思う。
なお、映画は連続して上映されているので、最低でも2回以上、できればメイキングを観た後にもう1回(つまり何度も足を運ぶ)のが吉。後からDVDでみてもあの楽しさは味わえないと思う。


なお、会場は日本中から駆け付けたヲタクでごった返しており、じっくり見る感じではなかったのが残念。
10月8日までの公開なので、観たい方はお早めに。