ソーシャル・ネットワーク(2010)/★★★★☆
これがfacebookじゃなくても面白いですか?
観ているうちにいつの間にか映画というよりギョーカイのドキュメンタリとして、さらに「オレの物語」として観ていました。
私もかつて小さいツールを作った事があったので、「うんうん」「わかるわかる」と共感してました。
むしろこの映画がなぜこんなに人気あるんだろうなと逆に不思議に思います。全然フツーじゃないですか?
facebookがヒットしたから映画も人気があるのでしょうか?
私が思うにザッカーバーグの願いはただ1つだけです。
より多くの人に使ってもらえるクールなサイトが作りたかった(そしてエリカにも認めてもらいたかった)。
そのためにはウィンクルボス兄弟のアイデアもハーバードのブランドもショーン・パーカーも利用しただけで、金儲けなんて全然目的じゃない(もちろんあったほうがけど)。
それよりは、広告を入れてクールさを落としたり、サーバを止めてサービスの質が落ちるようなことをする奴が許せないだけです。
むろん性格的には最低だったり人格に問題があったりするかもしれないけど、それとサイトは別だろと。
最後のほうに出てきますが、プール側から室内の騒ぎを眺めるショットが全てを象徴していると感じました。
ちなみにマーク・ザッカーバーグとショーン・パーカーは立ち位置が正反対だと思います。
ショーン・パーカー:広める=価値を生み出す=強大な投資を得る
マーク・ザッカーバーグ:広める=サービスの質を上げる=リソースを確保する
広めることから端を発していますが最終目標は「金」か「(その世界での)名誉」。
もしザッカーバーグがfacebookを手放すとすれば、その理由はただ1つ「飽きた」時だけだと思います。