スペル(2009)/★★★★

良すぎて見たことを後悔
スペル コレクターズ・エディション [DVD]
評判がいいので観てみましたが、あまりの出来の良さに借りた事を後悔しながら見てました。
苦手なんですよねこうゆうの。
特に彼氏の両親に会いに行くところなんて、まともに見られませんでした。
(必然性があるのはわかるけど、何でわざわざ行くかなぁ。こんな状況で)

演出がベタというか古臭い。ゆえに見ていて安定感や必然性があり、いい意味で安心してビックリできる良さがありました。
何かを口に入れる演出がしつこく繰り返されるのも印象的です。
前半の車内での戦いでアレを口に刺した時点で「これは笑う映画」フラグが立っていたのは判ったのですが、
妙に演出が手堅いので、ついつい主人公に感情移入してしまい、楽しむ以前に余計な心配をしてしまいました。


ただし、私の好みで言えばもう少しウエットでドロドロしているのが好き。
具体的に言うと、霊の呼び出し方では「ポルターガイスト」ぐらいのウエットさ、墓の場面では「リング」(ビデオ版)ぐらいのドロドロさが好き。
ただし、それを言うと尺が延びてつまらなくなるのは自明なので、ないものねだりなのは承知していますが。


スパイダーマン」のような超大作でもしっかりとウエルメイドさを出したサム・ライミの本領が発揮された作品だと思います。
でも苦手。