アドベンチャーランドへようこそ(2009)/★★★★

心まであったまる佳作!
アドベンチャーランドへようこそ [DVD]
遊園地”アドベンチャーランド”のバイトをしたひと夏の経験を描く。
80年代はこんな映画がたくさんあったよな。と思いながらまったりと観た。
そう、例えるなら”心まであったまる風呂につかってる感じ”と言えばいいか。
とにかく居心地がよくて、終わるのがもったいない感じ。
こんな話なら山ほどあるのに、なぜこんなにも心に響くのか?


適切なシーン切り替え、魅力的なキャラクタ達、80年代の風俗、アドベンチャーランドの緩さ、その空気感。
出てくるキャストが全てぴったりでまったく違和感がないのが凄い。
その中でも「園長」と「副園長」がお気に入りで、特に女性(本当はこちらが園長)がサイコー。
いちいち解説するのもおかしいし、一言一言が余計なのもおかしい。


てっきりミュージシャンを殴って、エムの元に行くのかと思ったら、そのまま別れのシーンもなしで、どうやって終わらせるのかと驚いた。その後の誠実な展開に監督(兼脚本)の人柄を感じる。