ポワゾン(2001)/★★

キャスティングに問題?ポワゾン(毒)だけに奇妙な味わい
ポワゾン ― dts版 [DVD]
アンジー姉さんとアントニオ・バンデラスの組み合わせが珍しかったので録ってみた。
ストーリーを読む限りハーレクインロマンスのようにも見えたのだが、この2人でそんな展開をするはずもなく、サスペンスからクライムゲームになり逃避行ものへと変貌を遂げて行く。
ただ、終盤の「それでも愛している」の一言で物語は奇跡的に主筋に戻り、本来の”魔性の女に振り回されとことん落ちていく男と愛に目覚める女の物語”に着地していると思う。
(それ以降の展開はサービスだと思うので、私的にはOK)


で、本作の最大の問題は、その一言を言うのがアントニオ・バンデラスであるということ。
本気で言っている風に見えないんですな。これも何かの駆け引きにだろうと。
見ていて私の大好きな「氷の接吻」のユアン・マクレガーアシュレイ・ジャッドを思い出しました。


19世紀後半のキューバという雰囲気がよく出ていて、料理はいいのだがメインの食材の個性が強すぎて味が変わっちゃった。そんな印象を受けました。