JUNO/ジュノ(2007)/★★★★

くすくす笑って最後は感動。エッジの利いたセリフに酔う
JUNO/ジュノ<特別編> [DVD]
ずっとくすくす笑わせながら、ところどころ泣かせられ、最後はよかったと思わせられる。
十代の妊娠だし、結局は里子に出すわけだからそのこと自体はよくはないんでしょうが、そこを承知であえて言わせてもらうと「ジュノ きみはとてもいい経験をしたね」と言ってあげたい。
(その代償にしては大きすぎるけど)


出だしからあまりにあっけらかんとしているので戸惑うけれど、エッジの利いたセリフに酔わされ、だんだんと感情移入していきます。
出ているキャストはみんないいけれど、あの”スパイダーマンの鬼編集長”であるJ・K・シモンズが特によかった。(最後は見せ場もあるしね)


監督のジェイソン・ライトマンってアイヴァン・ライトマンの息子なんですな。
遺伝なのかコメディ路線は一緒だが出来が全然違う。要注目の監督さんです。


1つ文句があるとすれば、あまりアカデミー賞だとか騒いでほしくない。(特に脚本家、主演、監督へは)
こういったテイストの映画はたくさんあるし、これだけが突出して優れているとも思わない。
本作のような映画をこつこつ作り続けて、その実績で評価すべきだと思いますね。
あまりちやほやすると、せっかくの才能がつぶれてしまう気がします。