つぐない(2007)/★★★☆

観れば満足だが・・・
つぐない [DVD]
なかなか見る気がおきないけど、見れば満足するタイプの映画。
もちろんこれも満足する出来栄えでした。
ただ、別れた恋人のもとに戻る兵士の話と聞いて、もっと戦争シーンがあるのかと思っていました。(未見だけど「コールド・マウンテン」が見たくなりました)
さらにダンケルク長回しはお金もかかっているしすごいとは思うが、この話にあの場面は必要だったのか?
こんだけ金かけてんだぞ!と言われいるようで、なんか不快。


うまいなと思ったのは、贖罪にいくシーンで見ていて違和感があったのですが、あえて違和感を感じさせるように演出してあったんですね。うまいです。
役者ではジェームズ・マカヴォイシアーシャ・ローナン(幼少時代の妹)がいいです。あとナース時代の妹(ロモーラ・ガライ)も雰囲気をうまく出しています。
逆にキーラ・ナイトレイは一本調子でいまいちでした。


音楽はダリオ・マリアネッリ
泣かせどころでじゃんじゃか鳴らすので、ついこちらの涙腺も緩みます。
ただ、これだけだったら邦画の文芸大作と変わりないのですが、タイプライタをうまく使ったところがうまい。
地下鉄の場面では演出と音楽がマッチして感動を高めています。