ウォンテッド(2008)/★★★

アンジー姉さん万歳!
ウォンテッド リミテッド・バージョン [DVD]
(ネタばれ全開要注意!)

こんな展開とは知らずに見ていたので、ちょっとビックリ。(グラフィック・ノベルが原作だからか?)
でも、よくよく考えるとそのどんでん返しにつながる最初の銃撃戦でもっと含みが欲しかった。
荒唐無稽なのはいいが、そこがちょっと納得がいかない。


斬新なビジュアルと言われるが、そこここに既視感がある。
電車から落ちるシーンは「スターウオーズ 帝国の逆襲」で”ルーク!アイム・ユア・ファーザー”と叫んだダースベイダー+「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」のガラスの場面。
ジェームス”へなちょこ”マカヴォイ君が目覚める展開は「マトリックス
曲がる弾ってあたりは「リベリオン」。
「回復風呂」って聞いたことないけれど、剣の修行で実際に切られながら上達するって話は藤沢周平の小説にあった。
ただこれらは”パクリ”ではなく”リスペクト”に感じられる。「ナイト・ウオッチ」2作のヒットからハリウッドに招かれたティムール・ベクマンベトフ(監督)がビック・パジェットを与えられて、今までやりたかったことを喜々として撮ってる感じがして好感が持てる。
クライマックスの暗殺集団との戦いは「シューテム・アップ」より上手いと思う。


この映画の魅力はなんといってもアンジー姉さんでしょう。もう最高!。
最初の登場カットからシビレる。(カットが変わるとそこに姉さんがいるですよ)
修業中にハンバーガーをほおばる姿、自ら前に立って「私を狙って」という姿、昔の恋人の前でキスする姿。そしてナイスバディな後姿はこの映画の興行収益を3割ぐらいUPさせてると思う。

自分の魅力(商品価値)っていうのがわかってるよね。アンジェリーナ=6人の子持ち・ジョリー。
稼ぐ映画と演じたい映画ってはっきりしていて「マイティ・ハート/愛と絆 」や「チェンジリング」で自分のキャリアを築きつつ本作や「ベオウルフ/呪われし勇者」などではナイスバディを見せることを厭わない。
国連大使ってのは藤原紀香とかぶるしダンナを尻に敷くってのも一緒(藤原紀香は別れてしまったが)。
ハリウッドをビジネスの場と割り切って仕事をしてる。
そんな姉さんの今後に目が離せません。