モダンタイムス(1938)/★★★★★

「食」へのこだわり
モダン・タイムス [DVD]
最初の工場シーンが資本主義社会への批判として有名ですが、私はそれ以外の部分の方が作品としてはずっと重要だと思いました。
特に、「食」に関するギャグが印象的で、"自動食事機"と相反する"理想の家庭"、ぼろ小屋での"つつましい食事"とデパートでの"飲み放題"そしてレストランの"給仕のギャグ"。どれも食べることに関するギャグばかりです。
「黄金狂時代」でも強烈な飢餓ギャグが出てきますが、こちらは飽食ギャグという感じでした。チャップリンという人はよほど食べ物にこだわりがあったのでしょう。


ローラースケートも凄いですが、<ティティナ>の歌は最初に歌詞を聞かせておいて、本番ではでたらめな歌詞で唄う見せ方にうなりました。
何度見ても鳥肌が立ちます。

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ファースト・トレーディング版で鑑賞しましたが、気持ちよく見ることができました。