ハッピー・フィート(吹替え版)/★★★★★

実写を越えたCGアニメミュージカルの傑作!
ハッピーフィート (竹書房ヴィジュアル文庫)
このところミュージカル映画をよく観ていますが、まさかCGアニメ映画に打ちのめされるとは思いませんでした。
素晴らしいところはいっぱいあるのですが、特に優れている点に関して2つ挙げたいと思います。


(1)映画的構図に満ちている
何が映画的構図なのか?と聞かれるとうまく言えないのですが、CGアニメなのに実写的な構図が多く、そして、そのどれもが映画的興奮に満ちあふれていると思います。
これは物語の舞台が白一色の南極であり、構図的に工夫を必要であったことも関係しているでしょう。また画面サイズがシネスコである事とも無関係ではない思います。
これまでCGアニメはジョン・ラセター(CGアニメータ)やブラッド・バード(2Dアニメータ)などが作ってきましたが、実写映画出身のジョージ・"マッドマックス"・ミラーが監督したことが大きいと思います。


(2)ラスト30分のもう1つのハッピーフィート
前半は音楽好きの若者と頭の固い長老たちの対立ということで「フットルース」。中盤は"魚を減らす者"を探すロードムービーで「アイスエイジ」(傑作!)。で一旦話は終わるのですが、そこからがビックリ。
くわしくは書けませんが、"えっ、まだ続くの?"、"この広げた風呂敷をどうするの"と思ってドキドキして観ていました。(最後はかなり力技ではあると思いますが)
108分と短めなのに、とても長く感じるのはこのシークエンスがあるからだと思いますが、逆にこれが他のCGアニメと一線を画していると思います。


子供たちと見たので吹替え版での観賞でした。ニコール・キッドマンの声も聞きたかったので、DVDが出たら買うと思います。
なお、息子は「雪の上なのに足音(タップ)がするんだよ!」と、ずれたところに感心してました。


公式サイト
サイトのつくりがダメダメですが、ギャラリーで名場面を見る事ができます。

MovieWalker レポート 【動画】CGアニメ「ハッピー・フィート」の先出し映像公開! 超キュートな皇帝ペンギンたちが歌って踊る!
おいしい場面が動画で見られます。その凄さを実感してみてください。


まだ、色々書きたいのですが、とにかくかわいいだけのアニメ映画ではないと言うことだけ主張しておきます。