ポセイドン/★★

大味海洋CGアクション
ポセイドン [DVD]
72年製作なのに「古典的な名作」とすら言われているオリジナルも見ないうちに、こちらを先に見てしまいました。(70年代作品に"古典的"と枕詞がくつことにかなり抵抗感じる年頃でございます)

まるでゲームかと間違うようなCG(臭さ)全開のオープニングでは、走っている人間すらCGに見えるほど、特撮が前面に出され、いきなり開始10分過ぎには「何かが変だ」のセリフの次には大波が襲ってくる。つづいて「パーフェクト ストーム」ばりの大波(実はこれがクライマックス)で船が転倒するとあとはひたすら脱出アクションの連続。もう、コクも旨みのあったもんじゃない。
さらに、いきなり炎の燃え盛る海に飛び込んで反対側に綱を渡して「うーん。やるな!」はいかがなものか。

主役のカート・ラッセルは「スカイ・ハイ」ではセルフパロディ的な部分が笑えたが、今回は素に戻って、なんでも出来ちゃう元市長役。また久しぶりにリチャード・ドレイファスの姿が見られたのは嬉しいのだが、もう少し深みを出して欲しかった。(ちなみにどちらも70年〜80年代に活躍した俳優)

ウォルフガング・ペーターゼン作品ではダントツで「アウトブレイク」。ちょっと落ちて「 U・ボート」が好きなのだが、どうもそれ以外はパッとせず脚本に忠実な職人監督としてのイメージしかありません。
でも新作が出ると気になる。私にとってはそんな存在です。