ラスト・プレゼント／★★★

韓国版　賢者の贈り物。しかしベタやなー。

才能あるけど芽の出ないコメディアンのヨンギと小さな店を営むしっかりものの妻ジョンヨン。しかしこの夫婦は親の反対を押し切って結婚したため、両親とは絶縁し、しかも子供を幼くして亡くした過去があり、今は口喧嘩の絶えない生活を送っている。
ある日、プロダクションの名刺を持つ怪しげな二人組が現れ、ジョンヨンをだまそうとするが、逆にジョンヨンが重い病にかかっていること知ってしまう。
店の権利書を盗んで支度金を作ったヨンギに、たまらず余命いくばくもないことを伝えてしまう二人組。
ジョンヨンの過去と同時進行でヨンギとジョンヨンのすれ違いながらもお互いが思い合う気持ちが行動を取らせる。


妻は夫に病気を知らせまいとしながらも何とか番組に出られるようにプロデューサに頼み込む。夫は妻の病気を知りながらもそれを打ち明けずになんとか妻の望みを叶えたいと（両親に和解を頼んだり、同級生探しを依頼したり、薬を買ってきたり）奔走する。
この姿を見ていてオー・ヘンリーの短編「賢者の贈り物」を連想した。


コメディかと思っていたが、笑いは詐欺師のコンビが担当し、主役は難病ドラマが中心で結構重苦しい展開だった。これはいくら病気にかかっているとはいえ、嫁が陰気すぎるかもしれない。
また、コントをやっている場面と妻が病院で蘇生手当を受ける場面がカットバックするので、笑っていいのか悲しんでいいのかどうにも困った。さらに妻が生涯あこがれていた人を探すストーリが同時に展開するが、途中でその相手が誰かわかってしまったので、意外性がないし、ラストはベタ過ぎてどうにも長すぎる（ラストコンサート入ってます）

ただし両親との和解のシーンではさすがに来るものがあったので星３つとしておきます。