ザ・エージェント/★★★★★

落ち込んだ時に見たい映画
ザ・エージェント [DVD]
スポーツエージェントのジェリー(トム・クルーズ)は自分のやっていることに嫌気がさし、夜中に良心のおもむくままに提案書を書く。それを会社中に配ったことから「くび」になるが、新たな会社についてきたのは会計係のドロシー(レニー・ゼルウィガー)と落ち目の選手ロッド(キューバ・グッディングJr.)だけだった。
同情からドロシーと結婚してもいまくいかず、ロッドはわがままゆえになかなか目の出ない。ジェリーはロッドに言う「俺たちは友達か?」「そうだ」「だったら言うがお前は私生活ではハートがあるのに、試合では頭だけだ。常に誰かに不満をもっている。それでは観客は感動しない。昔のようにハートのある試合をやって見せろ!」。そこからロッドの快進撃が始まった。

ストーリーを書くとスポ根物のように見えるが、全然説教臭くなくごく自然なドラマとして流れいく。そしてラスト20分は泣きっぱなし。それまでがあまりに淡々と流れていたので(いい意味で)不意打ちを食ったような気分。落ち込んだときに見たい映画ですな。

監督・脚本はキャメロン・クロウ。その自然な見せ方が実に気持ちよく感じられる。またオレオレ男のキューバ・グッディング・Jrとどこかピントがずれているけど実にキュートなレニー・ゼルウィガーが素晴らしい。なお、姉(ボニー・ハント)がとてもいい表情を見せるのも高得点。