フリントストーン２／ビバ・ロック・ベガス／★

大ヒットコメディの続編。キャストがひどい

大ヒットコメディの続編だが、話は４人の青春時代にもどって馴れ初めとなるエピソードが中心となる。キャストも前作は豪華だったが今回は総入れ替えとなった。また前作はサラリーマン物だったが今回は青春物なので子供向けのコメディらしく理解しやすくなっている。
大金持ちに生まれたがどこか不満を持っている娘（ウィルマ＝クリステン・ジョンストン）が家を出てベティ（ジェーン・クラコウスキー）と出会いハンバーガー屋で働き始める。そこにきたフレッド（マーク・アディ）とバーニー（スティーヴン・ボールドウィン）と出会って恋に落ちていくが、実はウィルマには財産目当てに結婚をたくらむロックフェラーがいた。"ロック・ベガス"に招待された４人はロックフェラーの策略で一度はお互いを誤解するが、最後は仲直りしてウィルマとフレッドはめでたく結婚するお話。
相変わらずセットや小物が楽しく、前作以上にスケールアップされている。が幾つか大きな問題も抱えている。
１つはキャストが無名の役者になったこと。これにより作品もずいぶんと小粒になった印象を与えている。続編なのに時代が戻るという設定は前作のキャストが出演出来ないところからきているのかもしれない。
もう１つはメインとなるウィルマが老け顔に見えること。４人の青春時代を描いているのに１人だけお母さんに見えて仕方がない(ついでに大金持ちの令嬢にも見えない)。メインキングのインタビュー姿はそれほど悪くはないので、明らかなキャスティングのミスだろう。
最後にフレッドとバーニーにしか見えない宇宙人が出てくるのだが、やたらと不気味で石器時代という舞台装置から浮いてしまった。

そもそも前作のキャストが出演できなくなった段階で映画化はあきらめるべきだったか。DVDまで買ったのにだまされた気分である。