雲の中で散歩／★★★

いいじゃないですか、好きなんだから。

第２次世界大戦後時代の甘いラブストーリーで４２年のイタリア映画のリメイクらしい。オリジナルは未見だが、いかにもイタリア人情話っぽくて悪くない。
復員してきたポール（キアヌ・リーヴス）に待っていたのは妻の冷たい仕打ちとチョコレートのセールスの仕事。セールスの旅に出たポールはそこで出会ったビクトリア（アイタナ・サンチェス＝ギヨン）に出会って迷惑のかけられっぱなし（ゲロを吐かれたり、切符を持っていかれたり、バスで絡まれた不良から助けたら降ろされたり）。それでもどこかビクトリアを憎めない。しかもビクトリアが男に捨てられお腹に子供がいることを聞いて一夜だけの夫を引き受けてしまう・・・。

"雲"と呼ばれる大きなワイン農園と厳格で頑固な父親（ジャンカルロ・ジャンニーニ）。娘を暖かく見守る母親とポールを婿をして迎え入れようとする祖父（アンソニー・クイン）と孤児で家庭の温かさにあこがれ、戦争で傷ついたポールの心のふれあいと共にビクトリアへも想いが募っていく。でも彼には妻がいるのだ。

ハーレクイン並みの展開だが、出ている役者たちの演技に引き込まれて感情移入してしまっ
た。ただ最後の農園が火事になる強引な展開はちといただけない。キアヌ・リーヴスの演技は全然だめだと思うが周りがキチンと演じているので、立っているだけでよい。ドラマ自体も地味なのでキアヌが出なければ話題にもならかっただろう。だかれこれでいいんです。

PS.シュレック２も似たような話だったなぁ。