米社会の底辺を垣間見る
よく見つけてきたなと感心する映像群と朴訥としたムーアのナレーション。
社会全体の問題でありながらあくまでも「ボク(ムーア)」の視線から見ようとする姿勢に共感を覚えた。
何度見ても涙がこぼれる場面が2つある。
1日5時間の通勤時間を費やして低賃金の仕事をふたつかけもちし、それでも家賃が払えずに家を追い出されたシングルマザー
犯人の高校生にセミオートマチック銃の銃弾を売ったKマートへ「返品」に行き、Kマートの決断を引き出す瞬間
どちらも貧困や不幸と戦った人”そのままの姿”が映し出されている場面である。
この映画は、これからも何度も見ることになるだろう。